平成30年度 山小屋W

 山小屋Wに行ってきました!


 今年の山小屋はなんといっても60周年記念なのでOBさんもたくさん来られて、荷揚げも含めて大変な1週間になりました(´Д` )半年間使っていて、それほど汚いと思っていたわけではなかったですが、改装すると感激でしたね(*´꒳`*)

 外見ももちろんですが、中の清潔感がグッッと上がった気がします(๑˃̵ᴗ˂̵)b

  
完工式ではOBさんたちによって昔の様子が語られ、山小屋に対する愛着が増しました
 これからも大事に山小屋を使っていきたいです!

平成30年度 焼岳

今回はOB・現役交流企画として焼岳登山に参加させていただいたので、その際の感想を書かせていただきます。

当日は新穂高ロープウェイ駅に現地集合で、そこで他の現役部員やOBの方々と合流しました。登山前日までかろうじて曇りだったのですが当日は雨が降り出し、新穂高についてからは雨足が強くなってしまいました。天気は残念ですがOBさんとの交流を楽しもうと気持ちを切り替え、まずはロープウェイで一気に高度を上げてからいよいよ登山開始です。ロープウェイの駅から山小屋までの登山道はよく整備されており、雨の中でも問題なく山行ができました。OBさんや現役同士で会話を楽しみながら2時間ほど歩き無事小屋に到着しました。

今回宿泊した西穂山荘はかなり大きく、設備の整った山小屋でした。乾燥室や山の上とは思えないほどの豪華な食事がとても嬉しかったです。夕食後は全員で一つの部屋にあつまり自己紹介の時間となり、現役の一番若い63期から順番に自己紹介をしました。最も古いOBさんは3期の方でワンゲル部創立時の貴重なお話もしてくださいました。阪大ワンゲル部の長い歴史を感じられる貴重な時間となりました。

翌日は朝早くから山行を開始しました。雨は降ってはいませんでしたが、ガスが立ち込めており景色を楽しむことはできませんでした。しかし、前の日よりもさらに多くのOBさんと交流ができました。OBさんからは学生時のワンゲルの様子やどのような活動をしていたかをお聞きしました。現役の私たちからは今年度の合宿の様子や普段の活動をお話しさせていただきました。

焼岳小屋に着いた後は装備を軽くしピストンで焼岳のピークに挑みました。ごつごつとした荒々しい岩肌や立ち上ってくる硫黄のにおい、岩の間から漏れ出る熱気から焼岳が今もなお活発に活動していることが実感させられました。頂上の火口部はガスのため見えませんでしたが、地球の息吹を感じられる貴重な経験となりました。焼岳から降りてくるころには一部視界が開け、上高地や周囲のアルプスの山々の景観も見ることもできました。

焼岳小屋に戻った後は上高地に向けて下山を開始しました。下山後の予定もあったためペースはかなり速めで、上高地に着くころには現役の私たちもかなり疲れてしまったのですが、OBのご高齢の方も同じペースで下山されました。これにはOBさんの体力を思い知らされ、驚くとともに感動しました。

その後は上高地からバスと電車で松本まで移動し、市内のホテルで60周年企画の報告会が行われました。おいしい食事を楽しみながら、60期のOBさんから中央アジア遠征や台湾一周チャリの報告を聞かせていただきました。最後に肩を組みあっての全寮歌の大合唱で報告会は幕を閉じました。

今回この企画に参加して、焼岳登山を楽しむとともに阪大ワンゲルの長い歴史を感じることができました。この歴史あるワンゲルを盛り上げるため現役として頑張っていこうという気持ちが明確になりました。本登山を企画してくださった60期さん、たくさんお話をさせていただいたOBさんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

投稿日時:2019-01-10 10:44:42
カテゴリ:合宿
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平成30年度 夏合宿ー大雪山ー

828日~94

大阪駅集合で舞鶴まで移動し、往路はフェリーで小樽まで行き、そこから上川まで電車とタクシーで麓に向かいました。下山後は旭川で打ち上げをして解散しました。北大クマ研究会(クマ研)や黒岳石室の小屋のオーナーさんなど、様々な出会いがありました。9月初めの台風のために、61stリーダーさんの判断により合宿は一日前倒しの変則的なスケジュールとなりましたが、それでも大いに楽しめた1週間でした。直後に北海道胆振地区を襲った地震で家に帰れなくなった部員が続出しましたが、これが下山後で本当に幸運でした。良くも悪くも初めての体験が多くて部員それぞれが感じ、成長したことも多いと思います。

 

以下、僕なりの夏合宿の感想文です。報告は以上ですので気になった方は読んでいただけるとありがたいです。

 

山は人に後悔させる。

 

層雲峡から山腹に張り付くように伸びているロープウェーに乗り、ぐんぐんと高度を上げる。麓で見上げていた雲の高度に到達し、いつしか一面霧の世界となった。息が白い。体が冷えてくる。

 

 サイト地めざして黒岳の斜面を一歩一歩ゆっくりと上る。黒岳の山頂に立つ。視界が無いせいか制覇したという実感がない。斜面を下りながら、足元の道を伸ばし、北海道の緩やかな稜線や谷あいの沢を思い描く。これから待ち受けている旭岳や白雲岳はどのような姿をしているのだろうか。まだ見ぬ頂に思いを馳せ、天候だけは良くなってほしいと、黒岳石室のベースキャンプでずっと願っていた。

 

 朝、空を見上げる。澄み切った蒼が高い。すぐそこまで宇宙が迫っている。

高原の切れ落ちたところからゆっくりと威厳に満ちた太陽が昇る。夏合宿で初めて目にする日の出だ。なんて美しいのだろう。それまで体を切り裂くような冷酷な風に晒され緊張した体を、いとも簡単に内部からほぐしてくれる。科学技術が進歩したって、人類は太陽以上の明かりを作ることはできないだろう。どうしてこうも温かいのか、解明することさえできないだろう。私を分析するな、感じろと太陽が脳に呼びかけていた。LEDばかりが煌々と光り輝く時代になり、最近の明かりはどんどん冷たくなっているように感じて、心なしか悲しくなった。

渡渉の沢水がきりりと冷たい。雪解けの遅い大地に流れる純粋で清冽な水分子が、神経を伝って脳を冷やす。触れている部分はわずかなのに、自分の影が大地に吸収されてゆく。はきなれた登山靴を履き、山道を進んでゆく。足元の氷を砕き、石を蹴り飛ばして、自分の薄くなった影を踏みつけ、歩いてゆく。いや、歩くことしかできない。捕食するために能動的に移動するという、生命の最も単純な作業をただ流れるようにやっているだけだった。

 

北海岳の山頂に足を踏み入れ、ひと時の休息ののち、静寂の中じっと耳を澄ます。風が傍らをひょうと通り抜けてゆく。「おい、ちょっと待てよ。」と言ってみたが何の反応もない。ここには人間なんて存在しないのだ。風の通り道さえも遮ることができない、私は微塵のような存在だった。雲ひとつない青い空と不動の大地からではなく、一方行に流れ続ける風からしか、時を感じることができなかった。

 

 

旭岳、稜線を越えようと斜面を駆け登ってくる雲の切れ間から、どこまで続いているかもわからない雲海がどっちを向いても目に入ってくる。ここが北海道最高峰だ。足元のわずかな地面と、遥か彼方まで広がる雲と空。久しぶりの解放感だ。大都会大阪では感じることができない、雄大な景色が自分を包み込む。ただただ見入っていた。眼下にかかる虹を見ても感動することしかできない。私は空気のようになっていた。私は、本当は空気なのかもしれない。

 

コルを抜けて、野球場のように広い高原をトラバースして、稜線をなぞり、白雲岳に立つ。重力から逃れ、体が浮遊する。鳥の目で山を見る俯瞰で眺める。なんと見事な赤銅色のうねりなのだろう。ところどころに表れている雪渓に、一瞬目がくらみそうになる。氷河が大地を削り出して作るカールの曲面に、むき出しの地面と雪渓と草原が、パッチワークのように彼方の山麓まで伸びている。絶え間ない浸食作用と生命が繁栄する草原のせめぎあいが、悠久の時を経て私の目に飛び込んでくる。網膜に映した像は、水晶体の屈折によって倒立しているのに、私は空が上で大地が下のありのままの景色を感じている。不思議だ。現実を見ているのに現実を感じない。眼球なんて実は何の働きもしていないのではないか。

 

文明の力が築き上げた都会にないものすべてを、山は持っている。数多の人間が汗水を流し、時には命を落とし、それでも手に入れられなかったものが、山にはある。たとえブルドーザーで土砂を山盛りにしても、この景色は決して作れまい。それはだれが作ったとも知らない大地や大空や生命に神秘を感じ、強く訴えかけてくるものを掬おうするからだと思う。

自分も他の生き物と同じように、この山々の片鱗に過ぎない。束の間の人間の姿をとったあと、一度大地に吸収されて、他の生命として再び立ち現れるのだろう。そういった目に見えない美しさ、形に残らない繊細さが私たちを惹きつけるのである。

 

山に登って、いままで長い間なくしていたものを、再び取り戻せそうな気がした。しかし、山を下りるころにはまた失くすのだろう。綺麗な写真を撮っても一生の思い出を作っても、持ち帰れないものが、大雪山にはあった。

 

現代文明に侵蝕された自分のカレンダーを見て、人間に戻った私は踵を返し、下山する。

そのたびに私は思うのだ。

 

山は人に後悔させる。と。

 

平成30年度 三次予備合宿

 高山での、また数日間の合宿に慣れるための錬成合宿として、私たちは8/12から8/12にかけて白馬岳を登りました。白馬岳は北アルプス北部にある標高2932mの山で、長野県と富山県にまたがっています。日本最大の設計があることでも知られ、人気を呼んでいます。

 0日目(実際に山に最初に登る日を1日目として、それより前の日のことを0日目と呼んでいます)には、先述の大雪渓の一部をピストンしました。景色の良さに加え、積もった雪が涼しい風を送ってくれたので、夏の暑さに苦しんできた私たちにとってはまさに清涼剤でした。

 

 

 1日目、ここから本格的な登山が始まります。この日は白馬尻小屋から白馬鑓温泉小屋まで登りました。山行中ほとんどの時間において雨が降っており、ジメジメとした暑さの中ずっと雨具を着続けることになったので、なかなかに精神を削られてしまいました。しかし、この日に泊まった白馬鑓温泉小屋には名前から分かるとおり、温泉があったのです!男風呂に関しては外からあまりにも丸見えだったとはいえ、気力体力ともに疲労しきった私たちにとっては、あまりにもありがたい代物でした。

 

 2日目は白馬岳頂上宿舎まで登りました。この日は標高の高いところを縦走する時間が多く、雄大な景色を楽しむことができました。序盤は少し危険なところを登ったのでメンバーが全員無事で本当に良かったです。先日に加え、雨のせいで外ワーク錬が最後までできなかったのは少し残念です。余談ですが、中の人は出身が富山県なので、山から故郷を見下ろしたときは心に来るものがありました。

 3日目、遂に最終日です。白馬岳の山頂を通り、白馬岳蓮華温泉ロッジまで歩きました。最終日は0日目を含んだ4日間のなかでも格段に天気が良く、景色もとても素晴らしいものでした!高山における楽しさを存分に味わうことのできた山行でした。白馬大池山荘を過ぎた後は延々と急坂を下り続ける道だったので、最後とはいえ気が抜けませんでした。

 63期にとっては初めての高山ということもあり、体力的にはかなりきつい登山でしたが、標高が高いからこそ楽しめる点をいくつも味わうことの出来る合宿でした。また機会があれば、白馬岳を登りたいと思いました!

 平成30年度3次予備合宿については以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

平成30年度 花PW

    7月に日帰りの合宿で、花pw があった。舞台は日本百名山の1つでもある伊吹山。事前に、参加者で役割分担をしてこの時期に伊吹山で咲く花を調べて冊子にまとめた。例年「草pw」や「霧pw 」など評されるこの合宿だが今回は天候にも恵まれ、花畑には届かないものの様々な花を見ることができた。

  しかし、山行中は想像以上に暑かった。山行の途中から日光を遮る木々がなくなり、炎天下の中の登山はしんどい部分もあった。でも登っている途中で足元に咲く小さな花を見つけてはそれが何かを調べて、他の部員と喋りながら行く登山も楽しかった。また視界が開けているので、後ろを振り返れば琵琶湖が1合目辺りからずっと眺められるなど、贅沢な景色を楽しむことができた。 山頂はとても広く、風が吹いていて涼しかった。山頂花畑は未完成ではあったが、360度展望が開けていて心地良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿日時:2019-01-08 23:00:23
カテゴリ:合宿花PW
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