2024年度 三次予備合宿 薬師岳

こんにちは! 今回は、8月に行った三次予備合宿について書いていきたいと思います。今回の目的地は富山、北アルプスの一角「薬師岳」。日本百名山の一つであるこの山の標高は2,926mあり、下界からは10℃程気温が低く今年の猛暑を乗り切るのに最適な気候です。合宿期間は15~19日の5日間。快適に過ごせました。風呂ないけど。

 

1日目(8/15):室堂山荘~一ノ越~浄土山南峰~獅子岳~五色ヶ原キャンプ場

バスで室堂山荘まで登りました。天気は晴れ。すっごい晴れ。日差しが強い。しかしこの時点で標高は2400mあり、涼しい風が吹いています。他の登山客も多く賑わう中、山荘を通り抜けると緑の山々に囲まれ、平原が広がっています。

   

今回私達は3つのpartyに分かれて登りました。1party7〜8人程。地上より空気が薄いので、普段よりゆっくり足を踏み締めていきます。青空の下浄土山を登っていると雷鳥の親子を発見。可愛い。皆思わず足を止めて眺めてしまいます。

ところが浄土山から獅子ヶ岳へと行こうとすると、どんどんと曇ってきました。嫌な予感がします。

 

雨が降ってきました。まだまだ五色ヶ原まで遠いのに。結局五色ヶ原キャンプ場に着いても土砂降りでした。テントを張るのがとにかく大変でした。明日は晴れて欲しいと心から思いました。

 

2日目(8/16):五色ヶ原キャンプ場~五色ヶ原山荘~鳶山~越中沢乗越~越中沢岳~スゴ乗越~スゴ乗越小屋

2日目の朝になりました。テントから出てみると、連なる雲の隙間から青空が見えました。天気は晴れ。朝食と体操を済ませ出発しようとすると、Partyのメンバーの一人が体調を崩してしまいエスケープすることになってしまいました。付き添いで二人付いて行ったので、Partyの人数がかなり少なくなり寂しくなりました。エスケープしたメンバーの体調も心配です。そして、私達のPartyは他のPartyと連結することになりました。

2日目の道はとにかく小岩の多い道をアップダウンするので大変でした。しかし景色は絶景。ふと振り向けば広がる雲海が見えます。皆のテンションも上がっていて、重い荷物をものともせず歩いていきます。

  

スゴ乗越小屋に到着しました。テントを立て終わると先輩が皆にジュースをおごってくれました。山の上で飲むジュースのなんておいしいことか。明日は停滞日。一日何をしようか悩みます。

 

3日目(8/17):スゴ乗越小屋

3日目は停滞日です。体を休めつつ、一日中テントの中で喋ったりトランプしたりするだけの日でした。荷物を持たない日のなんと気の楽なことか。元々希望者は間山までピストンする予定だったが、天気が良いわけでも無かったし、なにより間山は明日も登る山であるわけだから希望者はいませんでした。また、小屋の中で昼食をとる人もいました。次の日は今回の合宿の目玉である薬師岳に行く日です。

   

 

4日目(8/18):スゴ乗越小屋~間山~北薬師岳~薬師岳~薬師岳山荘~薬師平~薬師峠キャンプ場

朝起きてすぐテントの外を見るとまだ真っ暗のままですが、空を見上げると一面に星が見えました。地平線の近くにはオリオン座も見えています。朝食を済ませ出発するときには山々の向こうから朝日が登るのが見えました。この日私達は晴れを引くことができました。

  

間山までの道のりは中々の急登であり、大変なものでした。ここで、一昨日エスケープした子に付き添っていった二人が反対方向の太郎平から薬師岳に向かっているという連絡がありました。どちらが先に薬師の山頂に着くのでしょうか。

  

頂上に近づくにつれて景色から緑が消えていくことに気がつくと、頂上が近づいてきていることを実感します。また、頂上近くがガスって来ているようで、展望が心配になります。

    

北薬師岳に到着しました。薬師岳の頂上は先にもう見えています。幸運なことにガスが晴れました。2900mからの景色は圧巻のもので、まず下を見れば緑繁る山々があり、目線をあげていくと雲海が広がっています。さらにその先には地平線が広がっていて、少しカーブしているのが分かります。地上にいながら地球の丸さを実感できるこの高さならではの景色です。さらに、先述の二人はどうやらもう薬師岳についているようです。早すぎます。こちらから大声で呼びかけると向こうから返事が返ってきました。

      

岩場を登り、そしてついに、薬師岳に到着しました。山頂には祠があり、どこか神々しい雰囲気さえあります。例の二人とも合流し、皆で集合写真を撮りました。この瞬間晴れてくれたことに感謝しかありません。そして、後は下るだけ。今日のテント場である薬師峠キャンプ場まで行くのみです。

    

薬師峠キャンプ場につきました。他の登山客もそこそこいました。彼らは明日薬師岳に行くのでしょうか。また、下っている途中また雷鳥に遭遇しました。今度はオスで頭が赤かったです。写真は撮り損ねました。無念。

 

5日目(8/19):薬師峠キャンプ場~太郎平小屋~五光岩ベンチ~折立

最終日。今日も下るだけ。朝起きるとやはり晴れ。最高かよ。まずは太郎平小屋まで行き、景色を眺めました。遠くに他の北アルプスの山々が見えます。高度は下がっても景色の良さは変わりません。

   

森林帯を抜け、ついに折立に到着しました。これで長かった三次予備合宿も終わりです。1日目の途中は雨が降りしんどかったものの、それ以外では常に晴れ、満足のいく合宿だったと思います。次は夏合宿今年の集大成です。行先は北海道。最高の夏合宿になるよう祈るのみです。ここまで見てくださりありがとうございます。夏合宿のブログも書きますのでぜひ見てください。

 

投稿日時:2024-09-29 02:59:46
カテゴリ:三次予備
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2023年度 三次予備合宿 北岳

8月に行った、三次予備合宿の報告になります。

今年度の三次予備の目的地は、南アルプスの北岳。標高は富士山についで日本第二位の3,193mです!

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台風の影響により、本来の予定より1日ずらしての山行となりました。
初日は甲府駅に集合後、タクシーに分乗して広河原へ。広河原に近づくにつれて強まる雨…。
しかし、到着して数十分で小雨になり、無事テントを立てて泊りました。

2日目は、広河原から北岳肩の小屋まででした。息をつく間もないような登りで、へとへとになりました。
白根御池小屋では、ヘリの荷揚げを間近で見られました。かっこよかったです。
途中、大阪公立大の方と偶然にもお会いしました。かなり先まで縦走されるとのこと…凄い。

 

夕方、肩の小屋前から見た日没は息を飲むほどの美しさでした。
ブロッケン現象も、ぼんやりと見られましたよ。
(寒い)

 

3日目はついに北岳へ。
朝から快晴で素晴らしい景色が眺められました。富士山の姿もバッチリ!
ただ、午後から雨の予報だったため、予定していた間ノ岳までの縦走は取り止めました。午後からは予報通り雨が降り、雷も鳴っていました。

 

4日目は肩の小屋から広河原、そして甲府まで下りました。

今回の合宿では、歩行中には雨に降られることもなく、素敵な景色を楽しめました。
一方、体調不良者などを出してしまい、幸い全員が自力で下山できたものの、反省点の多い合宿となりました。安全な合宿を行えるよう、改善していきます。

 

2022年度 三次予備合宿 燕岳・大天井岳・常念岳

コロナ禍で活動が縮小され、3年ぶりの開催となった三次予備合宿…

今回の行き先は、北アルプスの燕岳、大天井岳、常念岳! 65期、66期、67期とも、部の活動として高山に登るのは初めてとなります。

8月16日、松本駅に集合し、前泊地となる旅館に向かいます。大阪から青春18きっぷで来た人も多く、長旅で既に疲れ気味。しかし、気持ちの良い温泉でリフレッシュできました。

翌朝、登山口となる中房温泉で体操をしていると、パラパラと雨が…急いでレインを着ます。燕岳への登りの間も雨は降り続け、びしょ濡れになってしまいました。稜線上は風も強く、もともと予定していた燕山荘~燕岳のピストンはあきらめ、皆テントに籠もりました。夜になると雨風はますます強くなり、眠りを妨げてきます。

次の日、目が覚めても雨は止んでいません。この日予定されていた常念乗越までの縦走は絶望的となり、合宿の行く末に不安が募っていましたが、8時頃ついに青空が見え出しました! このチャンスを逃すまいと、大天井岳へ向けて出発します。稜線の西側では、下からの強風で体が冷えてしまうのに対し、東側では風もなく暑さを感じるほどでした。大天井岳山頂は雲の中で展望は全くききませんでしたが、ピークを踏めたことで一同顔が晴れました。この日は予定を変更し、大天荘の前で幕営しました。

合宿最終日は、素晴らしい朝日を眺めるところから始まりました。槍や穂高の山並みを眺めながら歩くと、荷物も心なしか軽く感じられます。常念岳山頂にも無事辿り着き、存分に景色を楽しみました。そして、一の沢登山口まで一気に下山しました。

下界に戻ると、アルプスの涼しさ(寒さ?)が恋しくなります。天気に振り回された面もありましたが、充実した山行になったと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

三次予備合宿

待ちに待った高山合宿!!
64期の中には初めて高山に上る人も。
山行前日は中房温泉にてテント泊。

ワーク練もきっちり終え、明日晴れることを祈りつつ就寝。

さて1日目。
...

ねえ、今から晴れるよ!(ある部員による発言)
燕岳までの道のりは長く、人の往来が多く、さらに景色は微妙と、
山頂付近にある小屋に到着したころにはみんなかなり元気を失っていました。

しかし、燕山荘から見える景色は...

すごい。晴れました。

まさにこれが高山。散々焦らされていただけにその景色は格別でした。これからの山行への期待が高まります。

燕山荘に宿泊し、そして2日目。
外に出ると...

これは絶景。この景色に64期だけでなく63期も大興奮です。

今回の合宿は、計画を変更し2日目で下山となりました。

夏合宿でもまたこんな景色が見れますように。

 

 

 

平成30年度 三次予備合宿

 高山での、また数日間の合宿に慣れるための錬成合宿として、私たちは8/12から8/12にかけて白馬岳を登りました。白馬岳は北アルプス北部にある標高2932mの山で、長野県と富山県にまたがっています。日本最大の設計があることでも知られ、人気を呼んでいます。

 0日目(実際に山に最初に登る日を1日目として、それより前の日のことを0日目と呼んでいます)には、先述の大雪渓の一部をピストンしました。景色の良さに加え、積もった雪が涼しい風を送ってくれたので、夏の暑さに苦しんできた私たちにとってはまさに清涼剤でした。

 

 

 1日目、ここから本格的な登山が始まります。この日は白馬尻小屋から白馬鑓温泉小屋まで登りました。山行中ほとんどの時間において雨が降っており、ジメジメとした暑さの中ずっと雨具を着続けることになったので、なかなかに精神を削られてしまいました。しかし、この日に泊まった白馬鑓温泉小屋には名前から分かるとおり、温泉があったのです!男風呂に関しては外からあまりにも丸見えだったとはいえ、気力体力ともに疲労しきった私たちにとっては、あまりにもありがたい代物でした。

 

 2日目は白馬岳頂上宿舎まで登りました。この日は標高の高いところを縦走する時間が多く、雄大な景色を楽しむことができました。序盤は少し危険なところを登ったのでメンバーが全員無事で本当に良かったです。先日に加え、雨のせいで外ワーク錬が最後までできなかったのは少し残念です。余談ですが、中の人は出身が富山県なので、山から故郷を見下ろしたときは心に来るものがありました。

 3日目、遂に最終日です。白馬岳の山頂を通り、白馬岳蓮華温泉ロッジまで歩きました。最終日は0日目を含んだ4日間のなかでも格段に天気が良く、景色もとても素晴らしいものでした!高山における楽しさを存分に味わうことのできた山行でした。白馬大池山荘を過ぎた後は延々と急坂を下り続ける道だったので、最後とはいえ気が抜けませんでした。

 63期にとっては初めての高山ということもあり、体力的にはかなりきつい登山でしたが、標高が高いからこそ楽しめる点をいくつも味わうことの出来る合宿でした。また機会があれば、白馬岳を登りたいと思いました!

 平成30年度3次予備合宿については以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!