今年もこの時期がやってまいりました。当部名物のクロスカントリーレース、略してクロカンです。山野を駆け回り速さを競うこのレース、もちろんしんどいです。ただ、景品は豪華です。(ほんと)

 ワンゲルでは夏合宿を見据えて春からトレーニングするわけですが、それが終わり秋冬になるとゆったりした企画が多くなってきます。そんな中挟み込まれるこのクロカンは、キャンプでたるんだワンゲル部員を引き締めるためにあるに違いない、と思っています。(知らんけど)

コースとしては、大阪を代表するトレイルであるダイヤモンドトレールをほぼフルで駆け抜けます。車道のある林道ではなく、ほぼ未舗装の道を約40km(女子は30km)進みます。

えぇ、それって山でマラソンするってこと!?と思った受験生のあなた、半分合っていて半分間違っています。クロカンにもガチ勢とまったり勢がいて、途中にある中継ポイントに頼らない孤高のスタイルの人もいれば、エイド補給しつつ仲間と談話して並走する人もいます。私は前者です、どうせしんどいならはよ終わらそうと思ってるからです(笑)

 

さて、今回はそんな人からのレポートであるため、面白みにかけることをご承知ください。ちなみに、当初の目標は現役走者15,6人中5位以内でした。

1日目、小寺製作所さんに素泊まりし、来たる朝に備えます。差し入れやキッチンがあり快適の一言。感謝です。後学のために調べると、

金属パイプの製造及び各種金属加工
(曲げ、コイル巻、プレス、機械加工 等)
を請け負っているのですね。うちでいうと応理卒の仕事でしょうか。
 
2日目、4時半時に起床し腹ごしらえをして、6時からのレースに震えます。(寒さと恐怖)
喜志大橋からスタートしまして、走り出しはロード6~7kmです。6:30スタートの女子とはこの時点で実質1時間のハンデですから、当然力が入ります。(このレース、入賞するには女子を数人抜かさねばならないので、ここで差を詰めねばなりません。)
 
ロードですぐにOBさんに離されます。馬力が違いますね。また、私以外の現役はほぼ歩いていたため、開始早々真っ暗な中を1人走るハメに。気温は7℃でした。(まだ暖かい方です。)
スタート地点。(試走時に撮影)
ロードは辛いよ(試走時の方が寒かった)
以下、無心に走っていたので書くこともそんなになく記録形式です。来年以降の走者や、運営の参考になれば嬉しく思います。
 
二上山雌岳--OBさんに追いつく。エイドはお断りしすぐ出発。登山者多く、見晴らしいい。(6:47)
 
竹内峠-女子のスタート地点。セルフエイドを行い、女子と32分差であることを確かめすぐ出発。(7:02)
 
岩橋山--階段を数回頑張ればすぐつく。山頂は展望ないがベンチでセルフエイドを取る。そこからすぐの岩橋峠でドリンクのエイドを受ける。ありがたかったですが、結果的に余計だったかもしれない。この30分後女子を1人抜かす。(7:49)
 
大和葛城山---言わずと知れた大展望。エイドをお断りし山頂でゆっくりしていた女子を2人抜かして単独トップに。(例年こんなに早く女子は抜かせません。後述するように、今年はルールが特殊だったためです)(8:50)
美しい大和葛城山(試走時に撮影)
 
水越峠--最後のくだりのぬかるみが酷い。生姜湯をいただいて温まっていると、捻挫した女子1位に追いつかれたのですぐ出発。(9:18)
 
金剛山--階段多いが知れている。霰に打たれてすっかり見慣れた道を爆走し、中継地点でしっかりエイドをいただく。(この辺りからできるだけセルフエイドの方針が保てなくなる😂)OBさんとの話が弾んでいると、同期のトレマス(月水金のトレーニングを先導する人)に追いつかれ、この区間賞は取られたことに気づき焦り始める。(10:37)
金剛山から見た葛城山(試走時に撮影)
 
紀見峠駅---以降焦りながら的確にホップステップジャンプして爆速下山し、追いつかれることも無く1着でした。この区間は試走のときよりもかなり早かった。やっぱりモチベが大切なんですね。ゴールは12:35。
 
さて、今年のクロカンは実際に走った時間(=行動時間-中継地点での休憩時間)で順位が決まるため、最後の走者が着くまで順位が分からないハラハラの展開。結果は3位でなんと入賞できました(*^^*)
去年膝の怪我でそもそも参加出来ていないので、これは非常に嬉しかったです。景品も本当に豪華で、山へのモチベが爆上がりしました。
 
1位の子は走った時間が6時間を切っているとのことで驚きです。(ハンデ含めなくても負けてます。)やっぱり女子が体力つけてくると男子の順位は伸びにくいと感じましたが、それでも入賞は出来ました。
 
試走して道間違いがなかったこと、装備(特に靴)を揃えて行ったことがおおきかったです。そして何より、この春夏、現役で1番山行しているという自信が背中を押してくれました。来年はもう少しエイドポイントで休憩して、上り坂も走って午前中にゴール出来たらいいなぁ...
 
関係してくださった皆さん、本当にありがとうございました。走る時も、走る前からも、背中押してもらっているという実感がすごくて、あまり疲労せずに走りきることが出来ました。とても楽しかったです!