2023年もこの時期がやって参りました。当部が武奈ヶ岳の広谷にて所有する、暮雪山荘を修繕します。夏合宿後に行う初めての合宿であり、年間通じてこの山荘にはお世話になる訳ですから、1年の一区切りにあたる行事として私は認識しています。
写真;暮雪山荘
小屋の清掃からペンキ塗りに始まり、木道整備やトイレ周りの修繕など様々なことをしなくてはならないので1泊での山行となります。
①小屋の清掃---溜まっている埃を吐き出しました。気になるのは入って左下の棟に液体がこぼれたような跡があり、若干カビっています。来年の山小屋Wにて対応することになりそうですが、困ったものです。
写真;布団を干すワンゲル部員たち
②屋根のペンキ塗り---小屋の屋根にハシゴで登り、赤錆色のペンキで塗っていきます。やはり日光が当たる部分のペンキは禿げが少しあり、毎年の塗り替えが必要です。この作業は高所でのものなのでスリルありますが楽しいです。
写真; 暮雪山荘の屋根はとってもスリリング
③木道整備---広谷を流れる小川から暮雪山荘までの木道を整備します。一旦全て木材を取り除き、新たなものとツギハギしつつ何とか完成に至ります。番線と釘が足りなくてコの字型のもので固定したのが良くなく、早速いくつか抜けていました。暮雪山荘前の木道から先の尾根に向かわれる場合は、利用される際に木道が動かないか確かめてからお使いください。(後で倉庫いじくっていたら番線も釘も大量にありました( ̄▽ ̄;))
写真; 木道を整備するのはやっぱり重労働
写真; 問題の木道。いとおそろし。
④トイレ修繕---去年の台風で倒れてしまったバイオトイレを立て直し、四隅に杭を打ち付け木材で固定しました。来年まで保つかは未知数ですが、期待出来ると思います。
写真; トイレ整備とは即ち、快適な山小屋ライフのこと!
⑤土嚢整備---小屋の山側を土嚢で固めます。土をスコップで掘るのですが、これがなかなかの重労働。木の根も張っている中での掘削なのでなかなか進みません。腰がやられないように注意して行い、無事必要数を達成。
写真; 土嚢詰めも重労働
⑥倉庫整理---代々のワンゲル部員が山小屋で持ってきた廃品を持って帰ります。この作業は、今までずっと放置されてきたみたいで、大量にさびた防腐剤、ペンキ缶がありました。
写真; 問題のブツ。物体X。歴代OBの負の遺産。
倉庫整理にて全てでは無いですがかなりの量を回収し終え、無事に比良駅に着いたはいいのですが、経年劣化で鋭利になった一斗缶が何重パックしようが袋を貫通してしまいます。数人が漏れの被害に遭い、比良駅で大慌てで対処します。ありったけの持参ゴミ袋と新聞紙を駆使しますが、大量の有機油の前には応急処置でしかありません。健康被害はなさそうですが、とにかく鼻が正露丸のような匂いにやられます。急遽打ち上げをやめて全員で部室に向かうことに。
大変なことも多かった合宿もなんとか無事に終わり、貴重な体験がたくさんできたと思います。
以下、登山風景です。興味あればご閲覧ください。
写真1; 武奈ヶ岳のリンドウ
写真2; 紅葉はじまる武奈ヶ岳はすぐそこに
写真3; 武奈ヶ岳から見下ろす琵琶湖は小さいが大きい。
写真4; 山頂にてくつろぐ
写真5; 山頂にて遅れた先発隊を待つ
写真6; 琵琶湖もまもなくススキの頃合い
写真7; 北比良峠ながめよし。