今回はOB・現役交流企画として焼岳登山に参加させていただいたので、その際の感想を書かせていただきます。

当日は新穂高ロープウェイ駅に現地集合で、そこで他の現役部員やOBの方々と合流しました。登山前日までかろうじて曇りだったのですが当日は雨が降り出し、新穂高についてからは雨足が強くなってしまいました。天気は残念ですがOBさんとの交流を楽しもうと気持ちを切り替え、まずはロープウェイで一気に高度を上げてからいよいよ登山開始です。ロープウェイの駅から山小屋までの登山道はよく整備されており、雨の中でも問題なく山行ができました。OBさんや現役同士で会話を楽しみながら2時間ほど歩き無事小屋に到着しました。

今回宿泊した西穂山荘はかなり大きく、設備の整った山小屋でした。乾燥室や山の上とは思えないほどの豪華な食事がとても嬉しかったです。夕食後は全員で一つの部屋にあつまり自己紹介の時間となり、現役の一番若い63期から順番に自己紹介をしました。最も古いOBさんは3期の方でワンゲル部創立時の貴重なお話もしてくださいました。阪大ワンゲル部の長い歴史を感じられる貴重な時間となりました。

翌日は朝早くから山行を開始しました。雨は降ってはいませんでしたが、ガスが立ち込めており景色を楽しむことはできませんでした。しかし、前の日よりもさらに多くのOBさんと交流ができました。OBさんからは学生時のワンゲルの様子やどのような活動をしていたかをお聞きしました。現役の私たちからは今年度の合宿の様子や普段の活動をお話しさせていただきました。

焼岳小屋に着いた後は装備を軽くしピストンで焼岳のピークに挑みました。ごつごつとした荒々しい岩肌や立ち上ってくる硫黄のにおい、岩の間から漏れ出る熱気から焼岳が今もなお活発に活動していることが実感させられました。頂上の火口部はガスのため見えませんでしたが、地球の息吹を感じられる貴重な経験となりました。焼岳から降りてくるころには一部視界が開け、上高地や周囲のアルプスの山々の景観も見ることもできました。

焼岳小屋に戻った後は上高地に向けて下山を開始しました。下山後の予定もあったためペースはかなり速めで、上高地に着くころには現役の私たちもかなり疲れてしまったのですが、OBのご高齢の方も同じペースで下山されました。これにはOBさんの体力を思い知らされ、驚くとともに感動しました。

その後は上高地からバスと電車で松本まで移動し、市内のホテルで60周年企画の報告会が行われました。おいしい食事を楽しみながら、60期のOBさんから中央アジア遠征や台湾一周チャリの報告を聞かせていただきました。最後に肩を組みあっての全寮歌の大合唱で報告会は幕を閉じました。

今回この企画に参加して、焼岳登山を楽しむとともに阪大ワンゲルの長い歴史を感じることができました。この歴史あるワンゲルを盛り上げるため現役として頑張っていこうという気持ちが明確になりました。本登山を企画してくださった60期さん、たくさんお話をさせていただいたOBさんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。