5/2~5/5に、徳島県の剣山、三嶺でLeader養成合宿Ⅱを行いました。
新入生(69期)は参加しないため、67期、68期の最後の合宿となりました。
5/2
前泊のため、17:00に穴吹駅に集合し、前泊地である清月屋敷まで徒歩で移動。テント泊でしたが、ホテルのお風呂に入ることができたため、気分良く明日に備えて就寝しました。
5/3
朝ワークを終え、タクシーで見ノ越駅まで移動。ひとまず剣山山頂を目指します。68期の歩荷は今までで最も重い28kgで、悲鳴をあげながら登りました。
天候にも恵まれ、山頂からの眺望を楽しみました。

稜線を楽しみながら丸石避難小屋まで進み、本日のサイト地である奥祖谷かずら橋キャンプ場までひたすら下りました。この下りが非常に辛く、68期は(主に私が)かなり弱音を吐きましたが何とかキャンプ場までたどり着きました。

5/4
二日目は、筋肉痛に苦しみながらも順調に進みました。
雲一つない晴天の下、笹が広がる稜線を歩き、これまでの合宿でも上位に入る楽しい山行でした。本日のテント泊の場所である白髪避難小屋に到着し、ゆったりと休憩しました。近くの水場で浄水器を使い水を確保し、ワーク練を行いました。
5/5
合宿最終日、この日は三嶺を登り天狗塚登山口までいきました。前日に続き晴れで、美しい稜線を楽しみました。

三嶺山頂からの道は、これまで経験したことのないほどの強い風が吹いており、気を抜くといろいろ飛ばされそうでした。(いろいろ飛ばされている人もいました)
無事に登山口にたどり着き、タクシーで大歩危駅まで移動、解散しました。

これまでで最もしんどい合宿でしたが、天気も良く、非常に楽しむことができました。
こんにちは、59期の西岡です。
リーダー養成合宿Ⅱは当然リーダー養成合宿Ⅰよりも、新2回生、新3回生ともに求められるものの難易度は当然上がっています。新2回生としてはテントや食事をつくる時間が普段よりも短く精度も高いものでなければなりません。梅雨時期に行うということもあり、まさに「養成合宿」そのものになりました。写真はもちろんありませんが許して下さい。
自分は鈴鹿山脈で合宿を行いました。初日からアップダウンの激しいコースで10時間を超える工程でした。2日目や最終日は体が慣れていき雨も降らなかったこともあり初日ほどはしんどくありませんでした。しかし、終始苦しいものではなく、山行中はみんなでしゃべりながら登りますし、ご飯も非常に美味しく、楽しめる部分もありました。
この合宿で精神的にはもちろんですが上回生としての責任や仕事の厳しさ、そしてその上で成り立つワンゲルの楽しさを改めて実感できました。
五月、世に言う「ゴールデン・ウィーク」は、大阪大学ワンダーフォーゲル部の一年のなかで、とりわけ特別な意味を持った一週間だ。ワンゲル部随一の“過酷”な鍛錬合宿、「L養Ⅱ(りーよう・に)」が挙行されるからである。「L養」とは、すなわち「Leader養成」の略。われわれ新2回生にとって、当合宿はまさにワンゲル部員としての進級試験であるのであって、昨年度四月の入部以来、一年を経て、“ワンゲラー”としてどこまで成長できたのか、己を厳しく問い詰める合宿となる。以下、依頼を受けてから随分経っての脱稿となってしまったが、「L養Ⅱ」合宿について、記憶に留めていることを書いていきたい。
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今年度の「L養Ⅱ」の舞台は、われわれのホーム・グラウンドと言うべき比良山系と、琵琶湖を挟んで向かい合わせにその位置を占めている、1000m級の連嶺・鈴鹿山脈であった。その滋賀・三重県境の峰々は、比良の武奈ヶ岳から、いつも霧の中に山容を望見していた峰々で、或いは憧れの山脈として、筆者の心中にあったかもしれない。1000m級と侮るなかれ。その縦走中の景色は極めて変化に富み、ササ原の拡がるたおやかな山容をもった竜ヶ岳、急坂の続く峻厳な南稜が印象的な藤原岳、カルスト地形に興趣の尽きない御池岳など、30数kgを背たろうての鍛錬のなかでも、その風景に感動を覚えられるだけの豊かな峰々であった。実に、筆者はあの美景に救われて、最後まで歩ききったのだと思う。

(たおやかな山容の竜ヶ岳。員弁川流域の展望が開けた)
☆☆☆ ☆☆☆
大阪から近鉄線と三岐鉄道とを乗り継いで三重県いなべ市の宇賀渓に到り、渓流の河原で幕営。当合宿で「食当」を分掌していた筆者は、景気付けにすき焼きをつくって、来る明日に備えた。仲々好評なのが嬉しかった。翌日、河原から竜ヶ岳までの登りは単調であったが、陰湿な照葉樹林帯を抜けて、カラッとしたササ原が拡がったとき、それまでの疲れは一気に吹き飛ぶ。この一帯の山塊を、われわれだけが独占しているようなあの爽快な心地は、山頂で「ザック・ダウン」のコールがかけられるとき、いよいよピークに達した。その後、北へ北へと縦走するその道中は、歩荷量の重いのもあって、またエアリアに記載された幕営地がはなはだ覚束無いものであったこともあって、一様に愉快と言えるものではなかったが、鍛錬合宿であるのだから、そんなことは当然甘受せねばらならない。
急坂の先に展開する「跌宕の美」に快哉を叫んだ藤原岳、伊吹山を望む秘境・鈴ヶ岳もそれぞれ忘れがたい印象をわれわれに与えてくれたが、やはり特筆すべきは、鈴鹿山脈の最高峰、御池岳からの絶景である。快晴の御池からは、未だ雪を戴く白山、木曽駒、御嶽、乗鞍までを眼下に収めることができ、まさに言うことなしという気持であった。この小さな歩荷さんたちにとって、これほどありがたい報いは一体あるだろうか!一年当地に通ったところで、これほどの絶景を何回観られるだろうかというほどのグッド・タイミングでの登頂に、まさに血湧き肉躍る筆者であった。帰路は、控え目ながら凛としたカタクリの花に激励を受けながら、鞍掛峠から国道306号へ下り、バスで滋賀県の彦根に到った。

(御池岳からの展望。冠雪した白山を遠望できる)


(御池岳にて。奇蹟的な絶景は、部員たちの腸に染みたことだろう)
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酷使した身体を保養することそこそこに、「L養Ⅱ」の翌週、われわれは「新歓合宿」に臨むことが恒例になっている。頼もしい後輩たちに、期待と脅威を感じつつ。。。二週続きの快晴にその絶景をあらわしている武奈ヶ岳に登ると、昨週登った鈴鹿山脈が、やはり遥かに堂々と連なっていた。この後、馴染みの比良山系にて、「L養Ⅱ」を或いは超えるかもしれない過酷さの「2次予備」を何とか終え、明日から白馬で「3次予備」に挑む筆者であるが、果して、“ワンゲラー”としてどこまで成長できているのだろうか。「ゴールデン・ウイーク」からこの間、鍛錬を行なってきた成果は発揮できるだろうか。一歩、一歩、歩みを進めていけば、その一歩は小さくとも、いつか頂きに達することができる。そうした「山の思想」を胸に秘め、ひとつ、いまの自分の力を出し切りたいと思っている。

(比良山系から望む鈴鹿山脈。五月の二回の山行は、この湖国をめぐって展開された)
(写真・文=2回生 越智 勇介)

台高山脈 桧塚奥峰からの風景
ゴールデンウィークを利用して、奈良県の台高山脈で3泊4日の合宿を行いました。今回は読図能力や体力の向上を目的とした錬成合宿でしたので、風景等を楽しむ余裕はあまりありませんでした。しかし途中木々の切れ目などから見えた、台高の遠くまで見渡せる雄大な山々の風景に癒されたおかげで、疲れながらも最後まで合宿を乗り切ることができたと思います。
今回は東吉野村のやはた温泉に前日からサイトし、そこから薊岳、明神平を経て高見山に登るルートを取りました。去年はこの合宿は比良山系で行われ、見慣れた風景に飽き飽きしながら足を引きずる様に山行していたのですが、今年は奮発して遠出したおかげで、真新しい山域で足取り軽く進むことができました。上の写真のような、広く開けた地形がたくさんあり、涼しい風とそこから見える景色が心地良かったです(朝は凍るように寒かったですが)。この山域について詳しくなかったので、行く前は比良と変わらないような鬱蒼とした森の中をひたすら歩くものだと思っていましたが(それはそれで楽しいものですけど)、アルプスで出くわすような痩せ尾根や岩場などもあって新鮮で楽しかったです。僕のPartyが行ったときにはありませんでしたが、先発のPartyの情報ではまだ樹氷などが残っていたようで、地面にも霜が降りていて滑りやすく少々スリリングな場面もあったようです。何事もなくて良かった。
改めて思いましたが、やっぱり山は楽しい!下山して一日ベッドで寝た次の日には、また山に行きたい!と思ってしまいました。僕達の最大の目標は夏合宿で行くアルプスや北海道などですが、待ちきれないので、身近にもたくさんある楽しい山にも今年は沢山登りたいです。
ちなみに打ち上げは榛原駅近くの焼肉屋『たつ屋』さんで行いました。比較的リーズナブルなのに肉はやわらかく最高!オススメです。あれほどうまいビールが飲めるのは、今度は夏合宿の後だろうか。楽しみです。