春合宿 無人島

「ワンゲル入ったし、一回は無人島行っときたい」と思い、無人島合宿に行ってまいりました。

場所は具志川島。
飛行機、バス、フェリー、漁船を乗り継いで、到着。
5日間そこで生活しました。

無人島合宿は、いつもの登山と違って、初日にテントを張って以降、テントの移動がありません。
ザックもテントの横に置いたまま動かしません。めっちゃ楽な合宿です。

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(めっちゃ綺麗な海と空。ただ海岸は汚いです)
むじんとう7
(夕日の画像もどうぞ)

他にも、普通の合宿の違うところがあります。例えば、ゴミの扱い。
通常の登山合宿では、自分たちが出したゴミは持って帰らなければなりません。
1日ごとに、生ゴミや食器を拭いたティッシュなどを一つのビニール袋にまとめます。
従って、1日に1人、ゴミをザックに入れさせられる犠牲者が出てしまうわけです。
(基本ジャンケンで決めます。負けたくない)
しかし、無人島合宿ではずっと焚き火をしているので、料理で出てしまったゴミは即焼却です。
これが結構楽しいのです。

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(焚き火。見ていると落ち着きます。夜はこれを囲んで語らいました)
むじんとう1
(焚き火用の穴。職人気質の59期坪井がこだわりを見せます。おつかれさま)

無人島での活動は「釣り」や「リーフ歩き」、「島内散策」といった感じです。
雨の中でやるような活動は特に無いのです。
ですから、無人島合宿が楽しい合宿となるか否かは、ひとえに天候にかかっています。

今回の無人島合宿はどうだったかというと、、大成功でした。晴れすぎました。

むじんとう3
(暑いからといって上裸になるメンバーたち。最終日には全員日焼けしてました)

まず、合宿前半が晴れだったので、
後半で雨に降られる可能性を危惧し、釣りなどの活動を一気に消化しました。

結局後半も晴れたのですが、やることが無くなってしまったのでずっと寝てました。
あとTwitterしてました。電波が繋がるので。

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(57期丸山さんが作ってくださったハンモックで昼寝)
むじんとう6
(こんなのがたくさんいます。ヤドカリも引くほどいましたが、そちらはグロ画像なので控えておきます)
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(海水を沸騰させて塩作り。こういう楽しみ方もあります)

スマホを弄りまくっていたのはちょっと、時間の使い方として勿体無い気もしますが、
無人島でやりたいことは全てやりきったので大満足です。
もう具志川島に来ることはないでしょう。


(59期谷村)

春合宿 熊野古道

土屋さんが集合前に財布を失くしました。財布は初日に見つかりましたが、見つかるまでの土屋さんのテンションはとても低かったです。
そんな土屋さんに越智さんが、
「土屋今いくら持ってる?」ニヤニヤ
「え、0 円なん?」ニヤニヤ
なんて聞いていました。ひどいです。
そんなこともあったなと思いながら乗っていた帰りの電車で僕が財布を失くしました。

今回の熊野古道合宿は、ロングトレイルというやつです。
多少のアップダウンはあるものの、山頂を目指さない分普段の登山より楽です。
また、ほぼ一本道だったのでコースがとても簡単で、看板も多く、親切設計といった感じでした。
熊野那智大社から本宮大社までのコースの所々に 1~54 まで番号の振られた立札が置かれてあります。
僕らは逆走して 54番からスタートして 1 番に向かうというコースだったので、カウントダウンのように立札を見ることができました。これは熊野古道を歩く上での楽しみの一つになりました。

くまの2
(熊野本宮。スタート地点です。)


熊野古道は杉の森の中を通っています。山行中、花粉に苦しめられた人がいたようです。2月はスギ花粉が飛散しはじめる時期だそうです。僕は花粉症ではないので、美しい杉木立を憎たらしく思うことはありませんでした。
くまの1
(杉だらけ)


打ち上げ前の風呂は勝浦駅近くのホテルの温泉を使わせてもらったのですが、その日勝浦駅では駅にエレベーターができたことを祝う式典が開催されていました。
小学生代表の男の子が、「勝浦駅にエレベーターができたことは奇跡」と発言していました。よかったですね。式典に集まった地元の方たちの後ろでこっそり駅の近くにザックを置かせてもらいました。

夏合宿のときは打ち上げ前の風呂が 5 日間ぶりなので格別に気持ちよかったのですが、今回は違いました。というのも合宿初日に足湯、次の日は風呂に入ることができたからです。
湯船に浸かっている若宮さんを鏡ごしに見ると、女性が入浴しているように見えてビビります。

自分が経験した中で楽な方の合宿のはずの熊野古道合宿でしたが、11 月のL養からこの合宿が始まる 2 月まで合宿に行かなかったので体力がおちていたのか、わりとキツかったです。そのせいで山行中あまり景色を楽しむ余裕がなかったのがとても残念です。

くまの4
くまの3
(那智の滝。大迫力。)

(59期 谷村)

山陰地方・紀行文

58期の寺川です。
冬の寒さにも飽きてきて暖かさが恋しいこの頃ですね。
ということで、去年の暖かい時期に行ってきた山陰地方の紀行文を書きたいと思います。
今年度の夏合宿後、僕は9月上旬に同期のT君、N君と共に山陰地方の各所を巡ってきました。自転車で。苦しい時もありましたが、夏を締めくくるのに相応しい旅でした。

まず初日は青春18きっぷで山口県の長門二見と言う駅まで行き、そこから20kmほど先にある島の灯台下で一泊します。角島という本州最北西に位置するこの島はちょっとした撮影スポットらしく、ここではテントを張っている時に写真家のおじいさんと会いました。
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翌朝、起きたら蚊に刺されまくっていました。しかしそれを除けばとても心地のいい朝で、無意味に島の外周を走り回ってしまったほどでした。角島を出て、本土と島を繋ぐ橋がよく見える写真ポイントで4,5枚撮った後、僕らはとある神社に向かいます。
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元乃隅稲成神社。それがこの神社の名前です。辺鄙なところにあり、このあたりの坂道は大変でした。この神社の賽銭箱は何故か鳥居に設置されていて、日本一お金を入れにくい賽銭箱としてナニコレ珍百景に登録されているらしいです。理系のT君は角度だの慣性だの言いながら何度も外していました(笑)。
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その後、僕らは道中のちょっとした名所に寄りながら萩市街まで走りカラオケボックスで一泊しました。この日は高低差が激しくて疲れました。

3日目は延々と海沿いを走り、道の駅発祥地の一つである阿武町やホルンフェルスという断層に寄りながら島根県に入り、浜田城という小さな城の近くでテント泊しました。風が強いうえに長距離の行程で、この日も疲れました。(キツかったせいでこの個人活動は後にチャリ―養と呼ばれるようになります。)
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最終日です。この日、まず向かったのが温泉津(ゆのつ)です。ここは石見銀山で産出された銀の積出港だった町で世界遺産に登録されています。しかし、賑やかな歓楽街などは無く、鄙びた日本旅館が立地する静かな街並みでした。もちろん名前のごとく、温泉の名所でもあり、日本温泉協会から最高評価を受けている全国12カ所の天然温泉の一つです。しかし、ここの温泉はとても熱くて長湯は出来ませんでした。二階の休憩室で少し寛いでから次の目的地に向かいます。
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国道を進んだ後、趣のある旧道を登って古いトンネルを抜けると程なくして着きました。石見銀山です。
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石見銀山の観光地区一帯は歩くには広く、マイカー規制もかかっているので、ここではレンタサイクルで回るのが一般的のようですが、僕らはドヤ顔でマイ自転車を乗り回しました。ところで、採掘の為に掘られた坑道のことを間歩(まぶ)というそうですが、なんとこちらの間歩は海抜よりも深いところまで掘られているそうです。
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石見銀山を後にすると、この旅も次の場所で最後になります。小さなアップダウンの連続する国道も終わり、残り15kmとなった地点で海沿いの快走路に入りました。
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ここにきてみんなのペースが上がり、僕は上の写真を撮っている間に7、800m離されていました。頑張って先頭に追い付き、市街地をゆっくりと抜けて、そして遂にこの旅の終着地点に着きました。10月に日本中の神様が集まる場所、かの有名な出雲大社です。
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整然とした社を見て回り、おみくじを引いてから敷地を抜けると、町に静かな夕暮れがかっていて旅の終わりを彷彿とさせました。

その後、スーパーで食料を買い、カラオケ喫茶でささやかな宴会をしてから各自眠りにつき、翌朝に解散しました。
今回の旅は大きなアクシデントもなく、全日とも晴れでとても気持ちの良いものでした。
この個人活動を通して、やはり旅と言うものは自分の力で行ってこそのもので、それがフィールドに対する敬意なのだと感じました。そんな僕としては、この記事を通して自転車旅の魅力を伝えることが出来ていたらいたら幸いに思います。長くなりましたが、駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

(写真・文=次期3回生 寺川和希)

冬PW

ご無沙汰しております。58期(次期3回生)の寺川です。
まずブログ管理上の問題により、しばらく更新が滞ってしまいましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。特に、このブログを楽しみにしていただいているOB・OGさんがた、大変申し訳ありませんでした。そしてワンゲル部に興味を持ってくれている新入生の方、大丈夫です。後期も僕たちは順調に活動しています。
では、内容の方に移ります。
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2月初旬に雪山に登ってきました。我が部おなじみの比良山域です。
僕は今年が初参加だったのですが、どうも聞く限り去年よりも天候に恵まれた合宿だったようです。そのこともあって、今回の山行はとても楽しむことが出来ました。初日、ずっとテンション上がりっぱなしで、雪玉投げて遊んだり、新雪の上をドカドカと駆け下りたりしていました。普段の登山では体験できないことばかりで大変有意義な時間でした。ただし、普段体験できないものは、楽しさだけではありません。
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例えば谷を歩く時、素人がパッと見ただけでは雪の下にちゃんとした足場があるのか、川が流れているのか、あるいは空洞であるのか、なかなか分かりません。それに加えてパーティーの先頭で歩く人は正しい道を模索し、雪を踏み固めながら進まなければいけません。さらに二日目、武奈ヶ岳山頂に向かう稜線では視界が真っ白になってしまう程の吹雪でした。この時僕は冬山で実際に遭難している人がいるという事を実感しました。何であろうと、今までにやったことのない新しいことをするには愉しみと同時に苦労もあるものですね。今回の雪山では、その二つを実感しました。そして、その自分の初挑戦は一緒に歩いてくれた仲間がいてこそ成立するものでした。同行してくれた現役のみなさん、指導してくれたOB・OGの方々、本当にありがとうございました。
(写真・文=次期3回生 寺川和希)

投稿日時:2015-03-01 23:11:15
カテゴリ:冬PW合宿
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夏合宿(南アルプス)その①!

どうも。59期の田中です。
私たち大阪大学ワンダーフォーゲル部は、この夏休み、日本アルプスの北と南に別れて合宿を行いました。今回はこのうち南アルプスでの夏合宿について報告します。

5日間かけて、南アルプスに連なる山々のうち、北岳、間ノ岳、濃鳥岳の3つを縦走しました。
初日はひたすら登りです。歩き始めた地点が既に標高1000mを越えていたとはいえ、そこは流石に3000メートル級、そう簡単には登りきることはできません。
延々と続くだけでなく次第に勾配を増していく上り坂と、決して良いとは言えない天気、そしてパラパラと降り始める雨に、私は不安を募らせていました。

 しかし二日目、朝起床して朝食をとって出発準備を終えた我々の前に、日の出と共に広がったのは、この景色でした。
2day asa

 

2日目はこのあとずっと稜線を歩きます。足場の悪い稜線を先輩方に助けてもらいながらおっかなびっくり稜線を歩いている間も、天候に恵まれ、ずっと雲海を見渡すことができました。以下は、今回登った中の最高峰にして、富士山に次ぐ日本二番目の標高を誇る北岳からの風景です。
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(北岳から北側に向いた時の展望。)

kitadake 2
(北岳から南に向かった時の展望。一番奥に見える形の美しい山が、ご存知日本最高峰の富士山。)

北岳にのぼった後もずっと富士山を見ながら稜線を歩き、間ノ岳を通過して2日目は終わりました。

3日目の休養日は雨にみまわれ、雨漏りやヒルとの格闘に一日が費やされてしまいましたが、4日目以降は再び天候に恵まれ、何事もなく下山することができました。


 今回の合宿は、我々南アルプスグループの一回生にとって初めての高山となったので不安もあり、合宿中も様々な失敗をしてしまうこともありましたが、終わってみるととても楽しい合宿でした。残念なことに携帯が途中で放電してしまったので、間ノ岳以降の写真が無いのですが、少しでもその風景の壮大さ、山の楽しさが伝わればと思っています。

(写真・文  59期 田中優大)