平成28年度 三次予備合宿 in 八ヶ岳

夏合宿に向けて高山に慣れるための練成合宿として八ヶ岳に赴いた。
これから時系列で感想等を記述していく。

まず、1日目の行程は、美濃戸口→行者小屋→赤岳ピストンであった。序盤はもちろん上りが多く、パーティーが長いということもあり非常にしんどかった。また、赤岳への上りはとても険しくメンバーの疲労もあり、頂上ピストンの途中でサブザックを発動した。個人的には初めてのサブザック山行であり、フルザックに慣れていたため、なんだか歩きづらく不思議な感覚であった。荷物が軽くなってだいぶ楽になったが、足場は悪くメンバーの足取りはさほど軽くならず、なんとか頂上に至った。赤岳は八ヶ岳の最高峰で展望もよく(という前情報)、その景色を頼みの綱としてしんどい上りをみんなで頑張ったのだが、天気はあいにくの曇りで展望はゼロであった。こればっかりはどうにもならないものである。

    

失意の中、サイト地の行者小屋まで下り、時間も押していたため、すぐさま外ワーク練を行った。61期にとってはとてもハードなスケジュールであったと思う。内ワーク練では、私は食当を担当していたのだが、大人数パーティーで仕事量が多く、指示を求める声が四方八方から飛んでくるので、私にはさばききれずカオスであった。おかげさまでよく眠れた。

次に、2日目の行程は、行者小屋→オーレン小屋であった。2日目は比較的上りが少なく天候も基本的に晴れていて、1日目に比べて気持ちの良い山行になった(1日目がしんどすぎたのもあるだろう)。体力的に余裕がある分、パーティー内の会話にも華が咲いた。もっとも内容は、61期山岸に他のメンバー(もちろん全員男)が告白し山岸が評価するという、振り返ってみると意味の分からないものであった(でもめちゃくちゃ盛り上がった)。この話題は日をまたいで3日目の終盤まで及んだ。全員の結果はよく覚えていないが、とりあえず59期西岡さんは最低評価をもらっていた。

行程に関して記述する。最初のダウン地点にちょうどヘリポートがあり、みんな寝そべっていた。途中、峰の松目というピークが踏んだのだが、エアリアには展望なしと記載してあり、まったくもってその通りであった。

最終日の3日目の行程は、オーレン小屋→矢印硫黄岳山頂付近うろうろ→下山であった。うろうろというのは文字通り硫黄岳山頂付近をピストンしまくった。硫黄岳山頂を3回踏んだ。天気は、硫黄岳山頂への上りでは若干ガスっていて風も強く、多少不安があったが、山頂では気持ちよく晴れ、絶景を拝むことができた。61期にとっては、初めての高山の初めての展望であったので、心に残ったのではないだろうかと思う。個人的にも1日目2日目の頑張り(とくに1日目)が報われた気がして、非常に感動した(普通に泣きそうだった)。山頂付近のピストンは常に展望がよく、素晴らしい山行であった。

    

最後に、本合宿はまさに楽あり苦ありといった合宿で、個人的には、非常に心に残るものであった。

H27年度 三次予備合宿 in 白山

 はじめまして。ワンゲル部60期、一回生の澁谷です。今回は僕達が登った白山についての記事を書かせていただきたいと思います。合宿としては三次予備合宿、夏休みの10日程を使って北海道やアルプスの山々を縦走する本合宿の前の、最後の予備合宿となります。今になって(2016.1/27時点)夏休みの事を書く事はちょっと遅すぎると思われるかもしれませんが、あの時の感動は未だにまったく色あせていませんので、どうかど容赦ください。


 本年度の三次予備合宿は本合宿に登る山ごとに3つの班に分かれ、それぞれ鳳凰三山、白山、白馬岳にアタックしました。僕は本合宿で南アルプスに登る事になっていたので、それに応じて、この合宿では白山を登る事になりました。

標高2702mの白山は百名山、新百名山の両方に選定されている事や、富士山、立山と並んで日本三霊山のひとつでもある事から、地域の人からも特に人気のある山のようです。タクシーの運転手さんの話では、結構な御歳にもかかわらず毎年正月になると必ずご来光を見るために白山に登りに来るという方もいらっしゃるようでびっくりしました。歳を取っても愛着のある山に毎年登る事ができるというのはかなり憧れますね。僕もこの部活を続けていくうちに比良山がそういう山になってくれたら嬉しいです。

 話がそれました。さて、今回の白山山行ですが、一日目は小池公園から三ノ峰まで登って三ノ峰避難小屋で一泊、二日目は避難小屋から別山を抜けて南竜山荘にテントを張って一泊、三日目はそこから室堂ビジターセンターを通って御前峰までアタック、白山温泉まで降りてくるというルートを取りました。一日目、二日目はあいにくの雨(!)でしたが、雨露に濡れた野花がなかなか美しくてついつい写真をたくさん撮ってしまいました。

花1
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山行は晴れてくれる事に越した事はないのですが、雨の日の山道も独特の趣、おもしろさがあって僕は好きですね。

 さて、肝心の三日目、朝テントから抜け出てみると、やはり雨がぱらついています。これは山頂でも景観は望めないかなあと皆心の中で覚悟しながら登っていたのですが、登っているうちに皆の想いが通じたのか、嘘のようにどんどんとガスが晴れていきました!山頂では一面の大パノラマ、とまでは流石にいきませんでしたが、青空を拝む事ができました。

晴れた
碑

本当に、本当に感動しました!山頂では一回生から三回生まで皆わけもなくはしゃぎまわっていたのを今でも覚えています。山頂神社でのおみくじはなぜか全員末吉や凶でしたが、そんな事など気にもかからないほどの浮かれようでした。

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 帰りになってガスが晴れてから初めて室堂ビジターセンターの全貌を見る事ができました。収容人数750人というだけあって、かなりの大きさですね。室堂というと同じ三霊山でも立山の方が有名ですが、こちらもそれと並べて遜色のない、立派なものでした。白山温泉までの下りでは多くの登山客の方々とすれ違いましたが、中でも小学生くらいのたくさんの子供たちが元気に山道を駆け上がっていく姿が印象的でした。こちらも負けじと最後の力をふりしぼって下っていったのですが、最後の数キロが長い、長い!表示板の残り-kmの数値が一向に減っていかないのには流石にげんなりしました。やはり3日間歩き続けた疲れが知らないうちにたまっていたのでしょうか。

 しかし、温泉についてしまえばこっちのもの、ゆっくりと疲れを癒し、3日間の終止符を打つ事ができました。振り返ってみれば、この三日間の合宿が本合宿への良い滑り出しになった事を実感せざるをえません。

 以上、三次予備合宿、白山でした。ご清覧ありがとうございました。