夏合宿に向けて高山に慣れるための練成合宿として八ヶ岳に赴いた。
これから時系列で感想等を記述していく。

まず、1日目の行程は、美濃戸口→行者小屋→赤岳ピストンであった。序盤はもちろん上りが多く、パーティーが長いということもあり非常にしんどかった。また、赤岳への上りはとても険しくメンバーの疲労もあり、頂上ピストンの途中でサブザックを発動した。個人的には初めてのサブザック山行であり、フルザックに慣れていたため、なんだか歩きづらく不思議な感覚であった。荷物が軽くなってだいぶ楽になったが、足場は悪くメンバーの足取りはさほど軽くならず、なんとか頂上に至った。赤岳は八ヶ岳の最高峰で展望もよく(という前情報)、その景色を頼みの綱としてしんどい上りをみんなで頑張ったのだが、天気はあいにくの曇りで展望はゼロであった。こればっかりはどうにもならないものである。

    

失意の中、サイト地の行者小屋まで下り、時間も押していたため、すぐさま外ワーク練を行った。61期にとってはとてもハードなスケジュールであったと思う。内ワーク練では、私は食当を担当していたのだが、大人数パーティーで仕事量が多く、指示を求める声が四方八方から飛んでくるので、私にはさばききれずカオスであった。おかげさまでよく眠れた。

次に、2日目の行程は、行者小屋→オーレン小屋であった。2日目は比較的上りが少なく天候も基本的に晴れていて、1日目に比べて気持ちの良い山行になった(1日目がしんどすぎたのもあるだろう)。体力的に余裕がある分、パーティー内の会話にも華が咲いた。もっとも内容は、61期山岸に他のメンバー(もちろん全員男)が告白し山岸が評価するという、振り返ってみると意味の分からないものであった(でもめちゃくちゃ盛り上がった)。この話題は日をまたいで3日目の終盤まで及んだ。全員の結果はよく覚えていないが、とりあえず59期西岡さんは最低評価をもらっていた。

行程に関して記述する。最初のダウン地点にちょうどヘリポートがあり、みんな寝そべっていた。途中、峰の松目というピークが踏んだのだが、エアリアには展望なしと記載してあり、まったくもってその通りであった。

最終日の3日目の行程は、オーレン小屋→矢印硫黄岳山頂付近うろうろ→下山であった。うろうろというのは文字通り硫黄岳山頂付近をピストンしまくった。硫黄岳山頂を3回踏んだ。天気は、硫黄岳山頂への上りでは若干ガスっていて風も強く、多少不安があったが、山頂では気持ちよく晴れ、絶景を拝むことができた。61期にとっては、初めての高山の初めての展望であったので、心に残ったのではないだろうかと思う。個人的にも1日目2日目の頑張り(とくに1日目)が報われた気がして、非常に感動した(普通に泣きそうだった)。山頂付近のピストンは常に展望がよく、素晴らしい山行であった。

    

最後に、本合宿はまさに楽あり苦ありといった合宿で、個人的には、非常に心に残るものであった。