2013冬PW2

比良山系 武奈ヶ岳下の細川越からの一枚


56期松尾です。今回は、先日の2/16-17に行った冬PWの報告をしたいと思います。
冬PWは毎年2月に、OBさんと一緒に阪大ワンゲルの聖地である滋賀県の比良山、武奈ヶ岳に登りに行く合宿です。
皆さんご存知だとは思いますが、阪大ワンゲル部はここ武奈ヶ岳のお膝元に山小屋を所有しています(ご存知ない方はこちらをご覧ください)。OBさんとの交流も兼ねて、この山小屋、暮雪山荘に泊まりに行くのです。

僕は2/15に長かった試験期間も終わって待ちに待った春休みが始まったところでしたし、今年は参加人数が16人と多くとても楽しみにしていました。

2013冬PW3

同じ山でも季節が違うと、まるで生まれ変わったかのように違った風景を見せてくれますね。いつもは慣れている登山道も雪が降ると道がまったく見えなくなって、どこが正解の道なのか分からなくなります。助けとなるのが「トレース」と呼ばれる、いわゆる足あとです。このトレースは道を教えてくれるだけではありません。トレースが付いていないところは、パーティの先頭がトレースを付けていくのですが(ラッセルといいます)、この作業がシンドイ。雪がやわらかいと足が深くまで潜り、足を上げるのも雪が邪魔してかなり体力を消耗します。歩くスピードもガタ落ちです…。しかし、トレースの上は踏み固められているのでラクラク進めるのです。トレースを付けてくれた先人やパーティの先頭の人は神のように崇められること間違いなしです(笑)。今年は前日に雪が多く降ったみたいで、新しいやわらかい雪が大量にありとても苦労しました。

2013冬PW1


暮雪山荘に一泊した後武奈ヶ岳登頂を目指したのですが、それを阻まんとするのがこの雪の壁です。「雪庇」と呼ばれるこれは、稜線に吹く吹雪の影響で積もった雪がせり出したもので、稜線上に出るにはこれを乗り越えないといけません。毎年これには苦労させられるのですが、今年は運よく雪庇の切れ目を発見できて、比較的楽に登ることができました。

2013冬PW4

稜線を楽しみながら、無事武奈ヶ岳に登頂できました。残念ながら今年は天気が悪く山頂からの景色は楽しめませんでしたが、冬は空気が澄んでいて晴れていると遠く御嶽や白山までもが見えるそうです。また来年チャレンジしたいですね。


僕は2回目の冬PWだったのですが、今回は大きなアクシデントもなく無事楽しく終えることができました。人数が多かったのもありましたが、比較的天気が荒れていなかったお陰でもあります。OBさん方は雪山経験が多く、OBさんに従って行けば安全に山行を楽しむことが出来るので、まだ経験したことがない人は来年ぜひ如何でしょうか。もちろんこれから入学してくる新入生の皆さんの参加も待っていますよ。