メンバーは静岡に前乗りして、当日の早朝に静岡駅に集合、朝日を拝みながら活動を開始しました。企画者として天気予報は一週間前から入念に確認していたのですが、晴れになって本当によかったです。初日から快晴で三保の松原から富士山が遠望でき、幸先の良いスタートを切ることができました。そのあとも早朝の涼しい春風を切るようにスピードをつけて海岸線沿いの平坦地をひたすら進み続けて、駿河湾からの景色を存分にたのしみました。
初日の難関はこの後のながい坂道、熱海のほうに抜けるのに天城の峠を越えなければなりませんでした。富士の高嶺を間近で眺めたおかげでハイテンションになり、メンバー全員特に苦しさを感じることもなく乗り切ることができました。


熱海に降りると季節先取りの満開の桜。お城が桃色の山肌に映え、おいしいラーメンでお腹も満たされ、初日は百点満点の旅でした。現地のゲストハウスで一泊。
2日目、この日は箱根の中腹、強羅駅まで輪行し、芦ノ湖までチャリ走でした。この間両側が山で景色があまり楽しめなかったので、ただの上り坂はこの旅で一番退屈だった記憶があります。そのテンションのまま箱根湿生花園へ。麓は春でも標高が上がると春まだ遠く、見たかった水芭蕉などの花は少なく、枯れ木が多くてまだまだ冬だなという感じでした。この日は旅程に山登りを入れていたのもあり、気分を入れ替えて箱根山の頂上までロープウェイで観光。山頂付近には雪が残っており、メンバー全員ゴアを着て防寒装となりましたが、澄んだ空気の向こうには雄大な富士山の姿が。銭湯でよく見るように青い裾野で雪を被っていました。

さすがに寒かったので手短に記念撮影を済ませて下山、あとは国道の九十九折れの道をひたすら下って小田原の町に出ました。予定より早く現地についたので、小田原城を見たり、お堀でじっと獲物を狙うサギを観察したりして、時間をつぶしました。宿のゲストハウスでは帰阪についてしゃべっていたのですが、先輩Yがサンライズ瀬戸で帰ることを知り、余った先輩Yの青春18きっぷをかけてささやかながら帰りの交通費をかけたじゃんけんが行われ、Hが帰りの切符を手にしたわけですが、結局Iと回数を使い分けることになりました。そんな感じで2日目も平和に終わりました。


最終日は相模湾の国道をひた走って江ノ島、鎌倉へ。サーフィンの聖地として知られているように、交通の利便性に加えて観光地として町が整備されているのでアスファルトの状態が非常によく、高速巡航ができて非常に快適でした。大仏の胎内を拝み、江ノ島神社で1万円札を清めて、三浦半島の満開の花畑を満喫し、この日も充実した観光をすることができました。

旅の終着地は神奈川県観音崎、東京湾の玄関口の灯台の最上階から遥か房総半島を拝んで二泊三日の締めとなりました。そのあとは横須賀に移動してワンゲラーとしては模範的な打ち上げ王将を採用。残ったP会を気にすることなく存分にエネルギーを補給できました。

以上、活動報告になります。企画者としてメンバー全員が静岡~神奈川沿岸の観光地や景色を楽しみ、充実したサイクリングができてうれしい限りです。