H27年度 三次予備合宿 in 白山

 はじめまして。ワンゲル部60期、一回生の澁谷です。今回は僕達が登った白山についての記事を書かせていただきたいと思います。合宿としては三次予備合宿、夏休みの10日程を使って北海道やアルプスの山々を縦走する本合宿の前の、最後の予備合宿となります。今になって(2016.1/27時点)夏休みの事を書く事はちょっと遅すぎると思われるかもしれませんが、あの時の感動は未だにまったく色あせていませんので、どうかど容赦ください。


 本年度の三次予備合宿は本合宿に登る山ごとに3つの班に分かれ、それぞれ鳳凰三山、白山、白馬岳にアタックしました。僕は本合宿で南アルプスに登る事になっていたので、それに応じて、この合宿では白山を登る事になりました。

標高2702mの白山は百名山、新百名山の両方に選定されている事や、富士山、立山と並んで日本三霊山のひとつでもある事から、地域の人からも特に人気のある山のようです。タクシーの運転手さんの話では、結構な御歳にもかかわらず毎年正月になると必ずご来光を見るために白山に登りに来るという方もいらっしゃるようでびっくりしました。歳を取っても愛着のある山に毎年登る事ができるというのはかなり憧れますね。僕もこの部活を続けていくうちに比良山がそういう山になってくれたら嬉しいです。

 話がそれました。さて、今回の白山山行ですが、一日目は小池公園から三ノ峰まで登って三ノ峰避難小屋で一泊、二日目は避難小屋から別山を抜けて南竜山荘にテントを張って一泊、三日目はそこから室堂ビジターセンターを通って御前峰までアタック、白山温泉まで降りてくるというルートを取りました。一日目、二日目はあいにくの雨(!)でしたが、雨露に濡れた野花がなかなか美しくてついつい写真をたくさん撮ってしまいました。

花1
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山行は晴れてくれる事に越した事はないのですが、雨の日の山道も独特の趣、おもしろさがあって僕は好きですね。

 さて、肝心の三日目、朝テントから抜け出てみると、やはり雨がぱらついています。これは山頂でも景観は望めないかなあと皆心の中で覚悟しながら登っていたのですが、登っているうちに皆の想いが通じたのか、嘘のようにどんどんとガスが晴れていきました!山頂では一面の大パノラマ、とまでは流石にいきませんでしたが、青空を拝む事ができました。

晴れた
碑

本当に、本当に感動しました!山頂では一回生から三回生まで皆わけもなくはしゃぎまわっていたのを今でも覚えています。山頂神社でのおみくじはなぜか全員末吉や凶でしたが、そんな事など気にもかからないほどの浮かれようでした。

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 帰りになってガスが晴れてから初めて室堂ビジターセンターの全貌を見る事ができました。収容人数750人というだけあって、かなりの大きさですね。室堂というと同じ三霊山でも立山の方が有名ですが、こちらもそれと並べて遜色のない、立派なものでした。白山温泉までの下りでは多くの登山客の方々とすれ違いましたが、中でも小学生くらいのたくさんの子供たちが元気に山道を駆け上がっていく姿が印象的でした。こちらも負けじと最後の力をふりしぼって下っていったのですが、最後の数キロが長い、長い!表示板の残り-kmの数値が一向に減っていかないのには流石にげんなりしました。やはり3日間歩き続けた疲れが知らないうちにたまっていたのでしょうか。

 しかし、温泉についてしまえばこっちのもの、ゆっくりと疲れを癒し、3日間の終止符を打つ事ができました。振り返ってみれば、この三日間の合宿が本合宿への良い滑り出しになった事を実感せざるをえません。

 以上、三次予備合宿、白山でした。ご清覧ありがとうございました。

H27年度 初夏PW in 春日山原始林

はじめまして、60期の山田です。
今回、僕は6月13日に行われた初夏PWの春日山原始林ハイキングについて書きたいと思います。

今回のコースはJR奈良駅をスタートしとして、春日大社、若草山、そして春日山原始林を巡るというものでした。

JR奈良駅から春日大社へは一本の道が真っ直ぐ伸びており、その道の両側には様々な店が並び、奈良の街並みを楽しめました。

春日大社を少し散策した後、すこし歩くと緑の丘のようなものが見えてきました。
僕は最初それが山だとは思いませんでした。
若草山1
しかし思いのほか登りがきつかったのを覚えています。
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若草山からは奈良市街が一望でき、その景色は素晴らしいものでした。

そして旅のメインである春日山原始林に
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そこは巨大な木々がそびえ立つ幻想的な場所でした。奈良の中心地のすぐ近くに、このような場所が残されていることに対する驚きと共に、自然を肌で感じることが出来ました。
コースの途中には鶯の滝、春日山石窟仏、首切地蔵など、多くの名所があり、どれも自然や歴史を感じられる素晴らしいものでした。また峠の茶屋というところでは、本物のわらびもちを頂きました。普段食べているものとは全くの別もので、おいしかったです。

はじめての初夏PWでしたが、いつもの合宿と違ったものでとても楽しかったです。また二次予備合宿に向けての良いリフレッシュとなりました。

H27年度 初夏PW in 廃線(生瀬駅~武田尾駅)

 はじめまして、60期の辰己です。今回僕は、初夏PWについての記事を書かせていただきます。ご存知の方も多いと思いますが、初夏PWは、一次予備合宿と二次予備合宿の間に設けられる合宿で、これらの錬成合宿の息抜きを目的としています。錬成合宿では見られない仲間の一面などがみられて、非常に楽しい合宿です。

 今年度の初夏PWには友ヶ島、春日山、廃線ハイキング、武庫川サイクリングの4つの行き先がありました。今回僕は、この中の廃線についての記事を書かせていただきます。

 今回の廃線ハイキングはJRの生瀬駅をスタートし、廃線を通ってJRの武田尾駅がゴールとなります。生瀬駅からしばらく歩いていくと、川沿いに廃線が現れます。幸い天気も良く、涼しい風と川のせせらぎがとても気持ちよかったです。
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 ちなみにこの川は武庫川の上流で、この下流でサイクリング班がサイクリングしているのです。そう思うとなんだか不思議でした。

 そしてしばらく川に沿って歩くと、この廃線ハイキングのメインスポット、トンネルが現れます。
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 トンネル内はかなり暗く、ヘッドライトなしでは前が全く見えませんでした。中はひんやりしていて、少し不気味なのがこれぞ廃線という感じでよかったです。
 
 しばらく進むと出口のひかりが見えてきました。
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 少しホッとするとともに、太陽のひかりがとても気持ちよく感じました。


 そして目の前には、壮大な鉄橋が現れます。
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 いまだに鉄橋はしっかり形を残していて、かつて列車が走っていた風景が目に浮かんでくるようでした。

 この後いくつかのトンネルを抜け、3時間ほどで廃線を抜けました。

 

 そしてお待ちかねの温泉です。軽く汗をかいた後の旅館での日帰り入浴は最高でした!
 打ち上げは豪華に近くの寿司屋でやりました。回る寿司屋ですが大学生には十分すぎる贅沢です。

 最高のリフレッシュとなり、次の二次予備に対するモチベーションの向上につながりました。

 


 以上が 初夏PW in廃線 についてです。読んでくださった方、ありがとうございます。

H27年度夏合宿in北海道

はじめまして60期の金丸です。
今回僕が書かせていただくのは阪大ワンダーフォーゲル部の前半期活動の目玉である夏合宿についてです。
僕が参加した北海道の合宿は2パーティー、計17名のメンバーで8月24日~9月1日の日程で行われました。

北海道組が最も早い出発だったので、他山域に行く人やOBの方々に見送られ24日17時半頃に部室を出発。
電車を乗り継ぎ京都の舞鶴港まで向かい、そこから約20時間のフェリーの旅です。
(フェリーの中の出来事は僕自身がほとんど寝ていたので省略)

25日の夜にようやく小樽港に到着し、その晩はオスパという温泉と雑魚寝するスペースを兼ね備えた施設で一泊。
まだ山には登りません。

翌26日の朝、電車の時間にはまだ余裕があったので希望者を募り朝の小樽をぶらり散策。
観光客で賑わう小樽とは一味違い、朝ならではの静けさと北海道の冷気がとても心地よかったです。
その後、南小樽駅から電車を乗り継ぎ旭川へ。旭川では食料の買い出しを行いました。携帯トイレもここで購入する予定でしたが発見できず、旭岳のロープウェイの駅で購入することになりました。
買い出しを終えてバスの時間までザックを置いていた場所で休憩していると、部員たちのもとへ一人の警備員がやってきて言います。「お客様から不衛生な集団がたむろしているというクレームを受けたので立ち退いてください。」
不衛生って、、、えぇ!!昨日はちゃんと温泉入ってますが!?
しかしバスの時間も近づいていたので大人しく立ち退き、バス乗り場まで移動。そこからはとくにトラブルもなくバスで無事に旭岳の麓にある東川町青少年野営場に到着しました。、、、やっと麓です。3日かけてまだ麓です。
夏合宿北海道1

27日、本日よりやっと山行開始です!!、、、とその前に僕とは別のもうひとつのパーティーの食材が夜の間に動物に持ち去られてしまい、代わりをロープウェイの土産コーナーで購入することに。(北海道らしさを出すために犯人はキツネということで)
気を取り直して乗ったロープウェイで姿見駅に到着し、携帯トイレを買いにゆくと在庫が予想よりもかなり少ない、、、どうしようもないのである分だけ購入して出発。


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歩きはじめ少しだけ雨が降っていましたが徐々に弱まりました。厄介だったのは旭岳山頂までの道のりで終始吹いていた強風です。風で舞った砂が顔にバチバチと打ち付けてきてうんざりだったのですが、前を行く2年生のKさんはなぜかとても楽しそう。
僕らを元気づけるために盛り上げてくれているのかとその時は思っていたのですが、打ち上げのとき「あの風楽しかったね!」と言っていたので、どうやら本当に楽しんでいたようです、、、理解に苦しみます。
そんなこんなで北海道最高峰である旭岳を登り切りました。山頂では小雨が降っていましたが展望はよく、最終日に登る予定のトムラウシの姿を見ることができました。1日目はその後旭岳を下り、裏旭キャンプ指定地でテントを張って終了です。


夏合宿北海道4
2日目も快晴とは言わないまでもおおむね晴れで展望はとてもよかったです。2日目の目玉は白雲岳。
ゴツゴツしたガレ場を登り続け、山頂にたどり着くと突然視界が開けて眼前に北海道の広大な大地がどこまでも続いていました。
3次予備合宿の白馬とは全く違う眺めを見て改めて北海道にきたことを実感しました。とにかくスケールが大きい!!
僕の貧しい語彙力ではうまく伝えられないのでぜひ自分の目で確かめてみてくださいww。
 白雲岳を下りその日のサイト地である白雲岳キャンプ指定地についたときのこと。
先輩方が白雲小屋の管理人の方に今年に入ってからのヒグマの状況を尋ねたらしいのですが、その返答が以下の通りでした。
「今年はヒグマは大丈夫そうなんだけど、、、次の忠別小屋に不審者が出るらしいですよ。」
忠別小屋、、、、ちょっ!そこ僕らが休養日過ごす予定のサイト地なんですけどぉぉ!?


忠別
3日目は前日に聞いた「変なおじさん」のことが気になりましたが、その日はヒグマ頻出地帯を通るために気を引き締めて山行に取り組まなければなりませんでした。熊スプレーを持ったTさん(3年生)を先頭に進むことになっていたのですが、Oさんが「ちゃんと熊スプレーもってる?」と尋ねるとTさんは「うん、ほらこれ」と右手にはしっかりと折畳み傘。、、、いやいやスプレーちゃいますやん!幸い反対のポケットにスプレーはちゃんと入ってました。((注)折畳み傘では熊は倒せません。)
結果的には熊に遭遇することもなく無事に頻出地帯を抜けて忠別岳へ。その日は快晴と言っていいくらい晴れていたので忠別岳から存分に景色を楽しめました。そうして忠別岳を下る最中にふと思い出した、、、変なおじさん。
変なおじさんのことばかり考えているといつの間にやら例の忠別小屋に到着しました。変なおじさんは、、、あ、いた。
しかしながらこちらにあまり関わらない様子だったので次の日は忠別小屋に停滞して休養日をとることになりました。

4日目は休養日という名前の通り休養する日です。
天気も良かったので、僕は近くにあった大きな岩の中からできるだけ平らなものを選んでごろり。
暖かい日差しを受け、青空と前日登った忠別岳を見ながらの昼寝は格別でした。ほかの人たちも昼寝、読書、UNO、将棋etc、、、と各々自由にのんびりと過ごしました。
長かったですがここまでが前半です。読者の皆様あと少しお付き合いください。

5日目の予定は五色岳→化雲岳→ヒサゴ沼キャンプ指定地というものでした。しかしながら休養日の次の日でメンバーの体力には余裕があり、また時間がかかると想定されていた雪渓が今年は全く残っていなかった、そしてなにより6日目に晴れることはほぼ確実だったという点を考慮して、リーダーさんたちの協議の結果、本来6日目に行く予定だった南沼キャンプ指定地まで行くことになりました。つまり合宿の日程を一日前倒しにして、合宿の最後の目玉であるトムラウシは確実に晴れる6日目に登ってしまおう!!というわけです。
5日目は今合宿中で唯一展望の悪かった日だったのですが、特筆すべき見どころもない行程だったのであまり支障はありませんでした。すべては翌日のトムラウシのため、、、


夏合宿北海道2 夏合宿北海道3


いよいよ最終日です!!
朝起きてテントから外に出ると一面に霧が立ち込めていました。山頂では晴れてくれ!と祈りながらトムラウシのガレ場を一心に登りました。皆の思いが通じたのか、山頂に近づくにつれて霧が晴れていき、山頂についたころにはすっかり晴れていました。
山頂からは果てしなく広がる雲海、1日目に登った旭岳、そして反対側には悠然とそびえる十勝連峰、、、合宿の最後を飾るに相
応しい絶景が広がっていました。今回の北海道合宿を引っ張ってくださった3年生の先輩方はみな、1年生の時の夏合宿では北海道縦走を試みたものの悪天候のために撤退という結果だったと聞いていたので、トムラウシの山頂で先輩方が「リベンジ達成や!!」と喜び合いながら嬉しそうに集合写真を撮っている姿を見て、僕のほうが泣きそうになりました。、、、泣いてないですけど。
30分近く山頂で景色を楽しんだ後は名残惜しくも下山開始。最後に北海道の広大な景色を目に焼き付けようと必死でしたww
いつの間にか森林限界の下までおりて、気が付くと駐車場に。人工物を見て、あぁ終わったんだなと強く感じました。
あとは1週間ぶりに風呂に入って、打ち上げをするだけです!

打ち上げは、、、ジンギスカン!!
たくさん食べて、飲んで、笑って最高でした!!

北海道の縦走が成功したのは阪大ワンゲルでは実に6年ぶりのことで、僕にとっての初めての北海道が今回だったというのは本当に運が良かったと思います。この合宿ではリス、キツネ、ナキウサギといった野生動物もたくさん見ることができました。
終わってみれば1週間があっという間に感じます。またすぐにでも行きたいくらいですww
次に高山に行くのは来年の3次予備かなーとか、その時は今これ読んでくださってる人がもしかしたら一緒かもしれないなーとか考えると楽しみでなりません。

全くまとまりのない文章になってしまいましたが、以上が夏合宿in北海道でした!!
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

新歓合宿

はじめまして、60期(現1回生)の三原です。
去年まではこのブログを見る立場だったので、ブログを書くということが不思議に思えてきます。
かなり前の合宿ですが、5月9日10日に行われた新歓合宿について書こうと思います。山域は阪大ワンゲル部が愛してやまない比良山系です。

僕は大学に入ってから登山を始めました。まず1日目の山行で感じたのは登山道は意外と狭くて急な坂が多いなということでした。(山によってまちまちだと夏合宿を終えた今では分かります。)初めての登山、ゆっくりと一歩ずつ上っている感覚が新鮮で楽しかったです。しばらく先輩方や同期と話をしながら登っていると、次第に視界がパァーっと開けてきました。スゥーっと風が心地よかったのを今でも覚えています。もう少し歩くといよいよ武奈ヶ岳の山頂です。自然っていいなと心から思えるような山頂からの雄大な景色でした。

新歓合宿1
※僕のi〇honeでとった写真では実物のあの雄大さが伝わりません。僕が悪いのか、iPh〇neが悪いのか…。自然は自分の目で見るときに一番美しく見えると思います!

山頂をしばらく満喫したあと、今度は阪大ワンゲルが所有する山小屋「暮雪山荘」へと向かいます。とても立派で毎年受け継がれている伝統のある山小屋で、中は広くて部員40人ほどもすんなりと入れました。写真が見にくくてごめんなさい。

新歓合宿2
暮雪山荘

山小屋でボーっとしていると先輩方があっという間にご飯を作ってくださいました(笑)身に染みるおいしさとはまさにあの事です!食後は部員全員で自己紹介タイム。人の名前が覚えられない僕にとっては踏ん張りどころ。しかしやっぱり途中から混乱してきました。(特にH村さんとH田さん、今ではバッチリですけど。)そして就寝zzz

翌朝、急にまわりが慌ただしくなりました。(起床の号令が聞こえてなかっただけ)先輩方はものすごいスピードで作業に取り掛かっています。一年生がボーっとしていると朝ごはんが完成していました。新入生はVIP待遇でございました、ありがとうございました。朝ごはんを食べ、元気も出たところで2日目の山行開始。

2日目の山行はほとんど下りでした。足を滑らせないように気を付けながら下っていきます。1日目の最初は歩きにくく感じた登山靴ですが、下りになると足を補強してくれていると初心者の僕は感じました。楽しく歩いているとあっという間に下山してしまいました。登山は良いものですね。

新歓合宿3
2日目北比良峠にて。きれいな琵琶湖が見えました。

下山後の楽しみ。まずは温泉→たくさん歩いた後、しかも日中に入った温泉は格別でした。(個人的に温泉ではぬるめのお湯に長時間浸かるのが好きです。)打ち上げ→KTTOS(餃子の王将堅田店)たくさん頼みましたがすぐにみんなの胃袋におさまりました。あー、美味しかった。

入部してからの初めての山行、合宿。新しい発見・楽しみがとてもたくさんあり、非常に充実した2日間でした。おしまい。