59期田中です。
今回は無人島に行ってきました。もっと具体的には、沖縄の伊是名村の中にある島々の一つ、具志川島です。
飛行機→タクシー→フェリー→軽トラックの荷台→漁船と乗り継いで、大阪から具志川島まで行きました。滅多に乗れないであろう漁船と、滅多に乗ろうと思わないであろう荷台という、珍しい乗り物に二つも乗った貴重な旅であり、この時点ですでに楽しかったです。
天候には非常に恵まれた合宿でした。最初の一日こそ曇ったものの、あとは全て快晴という素晴らしい天候で
「あっついわぁ!まだ三月やぞ!(怒)」「(日焼けで)背中痛くて寝られないんですけど」などというう歓喜の声が我々の中で多数ありました。(かくいう私も日焼けしすぎて「背中向けないでね。グロイから。」とか言われました。)
ここまでは一つ前の谷村君の記事で触れられているので、今回は谷村君がふれていない部分を補完しつつ、合宿を自分なりに振り返ってみます。

漁船に乗って到着した我々が最初に降り立つのがこの桟橋です。これは潮が満ちている状態ですが、到着した時は潮が引いていました。魚釣りもここで行いました。

同じ桟橋から撮影した朝焼けです。日が出ている状態も綺麗ですがこれは日の出直前のトワイライトな時間です。

釣った魚は57期さん(現三回生)の先輩が可食か否かを調べ、食べられるといわれたものは焼いて食べました。ちなみに焼いているのは前の記事でも穴掘りで活躍した坪井君。


色々な生き物がいました。学校周りでは猫やカラスと狸くらいしか見られないので、このアメフラシ(?)はとても印象的でした。他にもウニやシャコなんかも見かけました。
(トカゲは珍しくもなんともないですが、この年になってつついて遊ぶことも珍しいので、とても懐かしい気分になります。)


一番多かったのはヤドカリです。ホント引くくらい多かったです。人間の生活によって栄養が発生するのか、テント回り(主にトイレ)付近にたくさん集まってきてちょっと気持ち悪かったです。しかしいくら気持ち悪くても焚火に放り込んでいじめてはいけません。


潮が引くとこのようにサンゴの一部が出て来ます。このうえを歩くのがリーフ歩きです。たくさんの生き物に出会えます。上のアメフラシもここで出会いました。


上がガスボンベ、下がサッカーボールです。内陸部を散策していると見つかりました。流れ着いたのとは明らかに様子が違うので、もしかすると以前住んでいた人が使っていたのかもしれないです。(具志川島は以前は人が住んでいたようです。)

島にたくさん見られた謎の実で、どうやらアダンという名前のようです。食べられないし焚火の燃料にもならないという何の役にも立たない実でした。

沖縄本島へ帰ってきたあとは那覇観光、そして打ち上げ。那覇はかなり都会で、いろいろ遊べます。翌日に美ら海(ちゅらうみ)水族館へ観光に行った人もいるようです。写真は那覇市役所。かっこいい建物で、我々の中でも数人が歓声を上げていました。
非常に貴重な経験がたくさんできた合宿でした。小さい島で、当然何もないので、充実とはまた違いますが、南国でまったり、という意味では理想の素晴らしい合宿だったと思います。
(59期 田中)
「ワンゲル入ったし、一回は無人島行っときたい」と思い、無人島合宿に行ってまいりました。
場所は具志川島。
飛行機、バス、フェリー、漁船を乗り継いで、到着。
5日間そこで生活しました。
無人島合宿は、いつもの登山と違って、初日にテントを張って以降、テントの移動がありません。
ザックもテントの横に置いたまま動かしません。めっちゃ楽な合宿です。

(めっちゃ綺麗な海と空。ただ海岸は汚いです)

(夕日の画像もどうぞ)
他にも、普通の合宿の違うところがあります。例えば、ゴミの扱い。
通常の登山合宿では、自分たちが出したゴミは持って帰らなければなりません。
1日ごとに、生ゴミや食器を拭いたティッシュなどを一つのビニール袋にまとめます。
従って、1日に1人、ゴミをザックに入れさせられる犠牲者が出てしまうわけです。
(基本ジャンケンで決めます。負けたくない)
しかし、無人島合宿ではずっと焚き火をしているので、料理で出てしまったゴミは即焼却です。
これが結構楽しいのです。

(焚き火。見ていると落ち着きます。夜はこれを囲んで語らいました)

(焚き火用の穴。職人気質の59期坪井がこだわりを見せます。おつかれさま)
無人島での活動は「釣り」や「リーフ歩き」、「島内散策」といった感じです。
雨の中でやるような活動は特に無いのです。
ですから、無人島合宿が楽しい合宿となるか否かは、ひとえに天候にかかっています。
今回の無人島合宿はどうだったかというと、、大成功でした。晴れすぎました。

(暑いからといって上裸になるメンバーたち。最終日には全員日焼けしてました)
まず、合宿前半が晴れだったので、
後半で雨に降られる可能性を危惧し、釣りなどの活動を一気に消化しました。
結局後半も晴れたのですが、やることが無くなってしまったのでずっと寝てました。
あとTwitterしてました。電波が繋がるので。

(57期丸山さんが作ってくださったハンモックで昼寝)

(こんなのがたくさんいます。ヤドカリも引くほどいましたが、そちらはグロ画像なので控えておきます)

(海水を沸騰させて塩作り。こういう楽しみ方もあります)
スマホを弄りまくっていたのはちょっと、時間の使い方として勿体無い気もしますが、
無人島でやりたいことは全てやりきったので大満足です。
もう具志川島に来ることはないでしょう。
(59期谷村)
土屋さんが集合前に財布を失くしました。財布は初日に見つかりましたが、見つかるまでの土屋さんのテンションはとても低かったです。
そんな土屋さんに越智さんが、
「土屋今いくら持ってる?」ニヤニヤ
「え、0 円なん?」ニヤニヤ
なんて聞いていました。ひどいです。
そんなこともあったなと思いながら乗っていた帰りの電車で僕が財布を失くしました。
今回の熊野古道合宿は、ロングトレイルというやつです。
多少のアップダウンはあるものの、山頂を目指さない分普段の登山より楽です。
また、ほぼ一本道だったのでコースがとても簡単で、看板も多く、親切設計といった感じでした。
熊野那智大社から本宮大社までのコースの所々に 1~54 まで番号の振られた立札が置かれてあります。
僕らは逆走して 54番からスタートして 1 番に向かうというコースだったので、カウントダウンのように立札を見ることができました。これは熊野古道を歩く上での楽しみの一つになりました。

(熊野本宮。スタート地点です。)
熊野古道は杉の森の中を通っています。山行中、花粉に苦しめられた人がいたようです。2月はスギ花粉が飛散しはじめる時期だそうです。僕は花粉症ではないので、美しい杉木立を憎たらしく思うことはありませんでした。

(杉だらけ)
打ち上げ前の風呂は勝浦駅近くのホテルの温泉を使わせてもらったのですが、その日勝浦駅では駅にエレベーターができたことを祝う式典が開催されていました。
小学生代表の男の子が、「勝浦駅にエレベーターができたことは奇跡」と発言していました。よかったですね。式典に集まった地元の方たちの後ろでこっそり駅の近くにザックを置かせてもらいました。
夏合宿のときは打ち上げ前の風呂が 5 日間ぶりなので格別に気持ちよかったのですが、今回は違いました。というのも合宿初日に足湯、次の日は風呂に入ることができたからです。
湯船に浸かっている若宮さんを鏡ごしに見ると、女性が入浴しているように見えてビビります。
自分が経験した中で楽な方の合宿のはずの熊野古道合宿でしたが、11 月のL養からこの合宿が始まる 2 月まで合宿に行かなかったので体力がおちていたのか、わりとキツかったです。そのせいで山行中あまり景色を楽しむ余裕がなかったのがとても残念です。


(那智の滝。大迫力。)
(59期 谷村)
ご無沙汰しております。58期(次期3回生)の寺川です。
まずブログ管理上の問題により、しばらく更新が滞ってしまいましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。特に、このブログを楽しみにしていただいているOB・OGさんがた、大変申し訳ありませんでした。そしてワンゲル部に興味を持ってくれている新入生の方、大丈夫です。後期も僕たちは順調に活動しています。
では、内容の方に移ります。


2月初旬に雪山に登ってきました。我が部おなじみの比良山域です。
僕は今年が初参加だったのですが、どうも聞く限り去年よりも天候に恵まれた合宿だったようです。そのこともあって、今回の山行はとても楽しむことが出来ました。初日、ずっとテンション上がりっぱなしで、雪玉投げて遊んだり、新雪の上をドカドカと駆け下りたりしていました。普段の登山では体験できないことばかりで大変有意義な時間でした。ただし、普段体験できないものは、楽しさだけではありません。

例えば谷を歩く時、素人がパッと見ただけでは雪の下にちゃんとした足場があるのか、川が流れているのか、あるいは空洞であるのか、なかなか分かりません。それに加えてパーティーの先頭で歩く人は正しい道を模索し、雪を踏み固めながら進まなければいけません。さらに二日目、武奈ヶ岳山頂に向かう稜線では視界が真っ白になってしまう程の吹雪でした。この時僕は冬山で実際に遭難している人がいるという事を実感しました。何であろうと、今までにやったことのない新しいことをするには愉しみと同時に苦労もあるものですね。今回の雪山では、その二つを実感しました。そして、その自分の初挑戦は一緒に歩いてくれた仲間がいてこそ成立するものでした。同行してくれた現役のみなさん、指導してくれたOB・OGの方々、本当にありがとうございました。
(写真・文=次期3回生 寺川和希)