2025年度 北組鳳凰三山三次予備合宿

ついにやってきました!待ちに待った高山です!!今回私たちは二手に分かれて三次予備合宿・夏合宿をしています。私たち北組は鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳の縦走をしてきたので、そのことについて書いていきます!

阪大ワンゲルを知らない人のために改めて説明すると、私たちは夏合宿のために錬成として三回の予備合宿を行います。一次予備・二次予備合宿は主に関西で行い、一泊二日で体力面や技術面の練度を上げていきます。そして今回の三次予備合宿は関西を飛び出し、日本アルプスを中心とした高山で長期合宿を行い夏合宿が安全に遂行できるようにする非常に重要な合宿です。とまあ堅めの文章ばかり続いても面白くないと思うので、早速書いていくぜー!

いちにちめっ!朝4時に甲府駅に集合した18人のワンゲラー。ザックの計量を行い、それからバスに乗り登山口の夜叉神峠に向かいます。果たして登山口は晴れているのでしょうか、、、

見事なガスです。他称雨男の私にとっては至極当然な天気ですが、もう少し自重してほしいですね。ただ、幸いなことにガスがミストのような役割を果たしてくれて過ごしやすい天候でした。6:10に登山口を出発して、そこからは緩急の差はあるもののずっと登りでした。(累積では1232m上りました。位置エネルギー稼ぎ放題です、、、)

ガスか雨か分からない天候の中ずんずん標高を上げていきます。標高が2100mを超えたとき思わぬ出会いがありました。

鹿だー!!!高校から登山をしていた私でもこんなに間近に鹿を見たことが無かったので驚きました。こちらに気づいても堂々としていて、改めて私たちは山に入らさせてもらっている存在であることを強く感じました。

登り始めてから5時間半。1日目の幕営地である南御室小屋テント場に着きました。28kgを背負っての行動でしたが1日目で体力もあったため、そこまで疲労はありませんでした。有り余る体力をどこに使うかというと大富豪です。やっぱりあのゲームは神ですね。一瞬で炊事までの時間が溶けました。

ふつかめっ!この日は三次予備合宿のメインとも言うべき鳳凰三山の縦走です。胸を高鳴らせながら起床し、テントを出ると昨日のガスが噓だったかのような快晴の空が広がっていました。5:30頃に出発し、薬師ヶ岳までの300mを上げていきます。朝特有の冷たい風と温かな木漏れ日を感じながら、目の前の登山道を黙々と歩いていきます。

薬師ヶ岳が近づくにつれ、木々の本数が減り視界が広がっていきました。

いやっ最高すぎる!!!眼下の沸き立つ雲、厳しい日差し、ずっしりとそびえる富士山。この景色の全てに私がワンゲルに入り、続けている理由がありました。こうして標高2780m薬師ヶ岳に到着しました。

映えるという俗世的な言葉ではとても表せないほど美しい景色にみんなの心が躍ります。

そこから観音ヶ岳(2840m)、地蔵ヶ岳(2764m)への縦走をしました!

どれもきれいでこれぞ夏山という感じがあります。

アップダウンのある縦走路で非常にハードでしたが、雄大な景色に背中を押され無事に2・3日目の幕営地である早川尾根小屋テント場に着きました。3日目が休養日なので、この日は星空を見るために夜更かしです!!

きれいいいいい!夜も運よく晴れて満天の星空を拝むことができました!ちなみにこの写真は一眼レフで撮ったわけでなく全てスマホで撮ったものです。スマホの撮影性能すごすぎるっ!

みっかめっ!この日は休養日です。各自大富豪をしたり、昼寝をしたり本を読んだり、、、疲労のとれる良い休養日でした。

よっかめっ!この日は最終日に登る甲斐駒ヶ岳の麓にある仙水小屋までの行程です。有名な山もないので消化試合的な一日だと思っていましたが、実際に登ると決してそんなことはありませんでした。

これは途中のアサヨ峰で撮った写真です!北岳や富士山、八ヶ岳だけでなく木曾駒ケ岳や乗鞍岳、槍ヶ岳など日本アルプスの山々を一度に見ることができました!!僥倖!!

いつかめっ!最終日は甲斐駒ヶ岳の登頂を目指します。疲労のたまりきった体で800mの爆上がりです。最高にロックですね、、、ただ今日も快晴です!

朝焼けを横目に登っていきます。急登や岩場などなかなか骨の折れる登山道でしたが、行動開始から3時間半8:00に甲斐駒ヶ岳の山頂に到着しました!!

言うまでもなくきれいいいいい!!3000mに近いこともあり、より空の色が濃くグラデーションが素晴らしかったです。たっぷりと高山を満喫して北沢峠に下り三次予備合宿完結です!

合宿のほとんどが晴れに恵まれ、心から阪大ワンゲルに入って良かったと思える合宿でした!!!以上三次予備合宿の報告でした。by69th 理学部物理学科I.H.

 

2024年度 三次予備合宿 薬師岳

こんにちは! 今回は、8月に行った三次予備合宿について書いていきたいと思います。今回の目的地は富山、北アルプスの一角「薬師岳」。日本百名山の一つであるこの山の標高は2,926mあり、下界からは10℃程気温が低く今年の猛暑を乗り切るのに最適な気候です。合宿期間は15~19日の5日間。快適に過ごせました。風呂ないけど。

 

1日目(8/15):室堂山荘~一ノ越~浄土山南峰~獅子岳~五色ヶ原キャンプ場

バスで室堂山荘まで登りました。天気は晴れ。すっごい晴れ。日差しが強い。しかしこの時点で標高は2400mあり、涼しい風が吹いています。他の登山客も多く賑わう中、山荘を通り抜けると緑の山々に囲まれ、平原が広がっています。

   

今回私達は3つのpartyに分かれて登りました。1party7〜8人程。地上より空気が薄いので、普段よりゆっくり足を踏み締めていきます。青空の下浄土山を登っていると雷鳥の親子を発見。可愛い。皆思わず足を止めて眺めてしまいます。

ところが浄土山から獅子ヶ岳へと行こうとすると、どんどんと曇ってきました。嫌な予感がします。

 

雨が降ってきました。まだまだ五色ヶ原まで遠いのに。結局五色ヶ原キャンプ場に着いても土砂降りでした。テントを張るのがとにかく大変でした。明日は晴れて欲しいと心から思いました。

 

2日目(8/16):五色ヶ原キャンプ場~五色ヶ原山荘~鳶山~越中沢乗越~越中沢岳~スゴ乗越~スゴ乗越小屋

2日目の朝になりました。テントから出てみると、連なる雲の隙間から青空が見えました。天気は晴れ。朝食と体操を済ませ出発しようとすると、Partyのメンバーの一人が体調を崩してしまいエスケープすることになってしまいました。付き添いで二人付いて行ったので、Partyの人数がかなり少なくなり寂しくなりました。エスケープしたメンバーの体調も心配です。そして、私達のPartyは他のPartyと連結することになりました。

2日目の道はとにかく小岩の多い道をアップダウンするので大変でした。しかし景色は絶景。ふと振り向けば広がる雲海が見えます。皆のテンションも上がっていて、重い荷物をものともせず歩いていきます。

  

スゴ乗越小屋に到着しました。テントを立て終わると先輩が皆にジュースをおごってくれました。山の上で飲むジュースのなんておいしいことか。明日は停滞日。一日何をしようか悩みます。

 

3日目(8/17):スゴ乗越小屋

3日目は停滞日です。体を休めつつ、一日中テントの中で喋ったりトランプしたりするだけの日でした。荷物を持たない日のなんと気の楽なことか。元々希望者は間山までピストンする予定だったが、天気が良いわけでも無かったし、なにより間山は明日も登る山であるわけだから希望者はいませんでした。また、小屋の中で昼食をとる人もいました。次の日は今回の合宿の目玉である薬師岳に行く日です。

   

 

4日目(8/18):スゴ乗越小屋~間山~北薬師岳~薬師岳~薬師岳山荘~薬師平~薬師峠キャンプ場

朝起きてすぐテントの外を見るとまだ真っ暗のままですが、空を見上げると一面に星が見えました。地平線の近くにはオリオン座も見えています。朝食を済ませ出発するときには山々の向こうから朝日が登るのが見えました。この日私達は晴れを引くことができました。

  

間山までの道のりは中々の急登であり、大変なものでした。ここで、一昨日エスケープした子に付き添っていった二人が反対方向の太郎平から薬師岳に向かっているという連絡がありました。どちらが先に薬師の山頂に着くのでしょうか。

  

頂上に近づくにつれて景色から緑が消えていくことに気がつくと、頂上が近づいてきていることを実感します。また、頂上近くがガスって来ているようで、展望が心配になります。

    

北薬師岳に到着しました。薬師岳の頂上は先にもう見えています。幸運なことにガスが晴れました。2900mからの景色は圧巻のもので、まず下を見れば緑繁る山々があり、目線をあげていくと雲海が広がっています。さらにその先には地平線が広がっていて、少しカーブしているのが分かります。地上にいながら地球の丸さを実感できるこの高さならではの景色です。さらに、先述の二人はどうやらもう薬師岳についているようです。早すぎます。こちらから大声で呼びかけると向こうから返事が返ってきました。

      

岩場を登り、そしてついに、薬師岳に到着しました。山頂には祠があり、どこか神々しい雰囲気さえあります。例の二人とも合流し、皆で集合写真を撮りました。この瞬間晴れてくれたことに感謝しかありません。そして、後は下るだけ。今日のテント場である薬師峠キャンプ場まで行くのみです。

    

薬師峠キャンプ場につきました。他の登山客もそこそこいました。彼らは明日薬師岳に行くのでしょうか。また、下っている途中また雷鳥に遭遇しました。今度はオスで頭が赤かったです。写真は撮り損ねました。無念。

 

5日目(8/19):薬師峠キャンプ場~太郎平小屋~五光岩ベンチ~折立

最終日。今日も下るだけ。朝起きるとやはり晴れ。最高かよ。まずは太郎平小屋まで行き、景色を眺めました。遠くに他の北アルプスの山々が見えます。高度は下がっても景色の良さは変わりません。

   

森林帯を抜け、ついに折立に到着しました。これで長かった三次予備合宿も終わりです。1日目の途中は雨が降りしんどかったものの、それ以外では常に晴れ、満足のいく合宿だったと思います。次は夏合宿今年の集大成です。行先は北海道。最高の夏合宿になるよう祈るのみです。ここまで見てくださりありがとうございます。夏合宿のブログも書きますのでぜひ見てください。

 

投稿日時:2024-09-29 02:59:46
カテゴリ:三次予備
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2023年度 三次予備合宿 北岳

8月に行った、三次予備合宿の報告になります。

今年度の三次予備の目的地は、南アルプスの北岳。標高は富士山についで日本第二位の3,193mです!

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台風の影響により、本来の予定より1日ずらしての山行となりました。
初日は甲府駅に集合後、タクシーに分乗して広河原へ。広河原に近づくにつれて強まる雨…。
しかし、到着して数十分で小雨になり、無事テントを立てて泊りました。

2日目は、広河原から北岳肩の小屋まででした。息をつく間もないような登りで、へとへとになりました。
白根御池小屋では、ヘリの荷揚げを間近で見られました。かっこよかったです。
途中、大阪公立大の方と偶然にもお会いしました。かなり先まで縦走されるとのこと…凄い。

 

夕方、肩の小屋前から見た日没は息を飲むほどの美しさでした。
ブロッケン現象も、ぼんやりと見られましたよ。
(寒い)

 

3日目はついに北岳へ。
朝から快晴で素晴らしい景色が眺められました。富士山の姿もバッチリ!
ただ、午後から雨の予報だったため、予定していた間ノ岳までの縦走は取り止めました。午後からは予報通り雨が降り、雷も鳴っていました。

 

4日目は肩の小屋から広河原、そして甲府まで下りました。

今回の合宿では、歩行中には雨に降られることもなく、素敵な景色を楽しめました。
一方、体調不良者などを出してしまい、幸い全員が自力で下山できたものの、反省点の多い合宿となりました。安全な合宿を行えるよう、改善していきます。

 

2022年度 三次予備合宿 燕岳・大天井岳・常念岳

コロナ禍で活動が縮小され、3年ぶりの開催となった三次予備合宿…

今回の行き先は、北アルプスの燕岳、大天井岳、常念岳! 65期、66期、67期とも、部の活動として高山に登るのは初めてとなります。

8月16日、松本駅に集合し、前泊地となる旅館に向かいます。大阪から青春18きっぷで来た人も多く、長旅で既に疲れ気味。しかし、気持ちの良い温泉でリフレッシュできました。

翌朝、登山口となる中房温泉で体操をしていると、パラパラと雨が…急いでレインを着ます。燕岳への登りの間も雨は降り続け、びしょ濡れになってしまいました。稜線上は風も強く、もともと予定していた燕山荘~燕岳のピストンはあきらめ、皆テントに籠もりました。夜になると雨風はますます強くなり、眠りを妨げてきます。

次の日、目が覚めても雨は止んでいません。この日予定されていた常念乗越までの縦走は絶望的となり、合宿の行く末に不安が募っていましたが、8時頃ついに青空が見え出しました! このチャンスを逃すまいと、大天井岳へ向けて出発します。稜線の西側では、下からの強風で体が冷えてしまうのに対し、東側では風もなく暑さを感じるほどでした。大天井岳山頂は雲の中で展望は全くききませんでしたが、ピークを踏めたことで一同顔が晴れました。この日は予定を変更し、大天荘の前で幕営しました。

合宿最終日は、素晴らしい朝日を眺めるところから始まりました。槍や穂高の山並みを眺めながら歩くと、荷物も心なしか軽く感じられます。常念岳山頂にも無事辿り着き、存分に景色を楽しみました。そして、一の沢登山口まで一気に下山しました。

下界に戻ると、アルプスの涼しさ(寒さ?)が恋しくなります。天気に振り回された面もありましたが、充実した山行になったと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

三次予備合宿

待ちに待った高山合宿!!
64期の中には初めて高山に上る人も。
山行前日は中房温泉にてテント泊。

ワーク練もきっちり終え、明日晴れることを祈りつつ就寝。

さて1日目。
...

ねえ、今から晴れるよ!(ある部員による発言)
燕岳までの道のりは長く、人の往来が多く、さらに景色は微妙と、
山頂付近にある小屋に到着したころにはみんなかなり元気を失っていました。

しかし、燕山荘から見える景色は...

すごい。晴れました。

まさにこれが高山。散々焦らされていただけにその景色は格別でした。これからの山行への期待が高まります。

燕山荘に宿泊し、そして2日目。
外に出ると...

これは絶景。この景色に64期だけでなく63期も大興奮です。

今回の合宿は、計画を変更し2日目で下山となりました。

夏合宿でもまたこんな景色が見れますように。