こんにちは。70th工学部のM.Kです。
今回は2026年7月に行われた二次予備合宿4partyの様子をお届けしていきます。山域はもちろんいつもの比良山系です。
【1日目】
朝6時30分にJR大阪駅コンコースに集合。装備と体調を確認し各partyごとに湖西線直通の新快速へ乗り込みます。二次予備合宿は全合宿の中で最大の強度となる合宿であることを伝えていたため、71stもしっかり睡眠時間をとるよう心掛けているようでしたが、如何せん早朝集合であるため眠たい目をこする様子が見られました。
比良駅で下車すると、大阪の晴天とは打って変わって二次予備に最適な曇天となっていました。また、他の学校とみられる私たちと同規模のグループがおり、今年も武奈はにぎわっているようです。うれしいね。
例のごとくイン谷口までの0ピッチ目を歩いていきます。結局のところここが一番暑い。滝のような汗をぬぐって感じるのは、「嗚呼、今年も二次予備が始まってしまった。」という諦めのようななにかでした。
しかし今年度、私が導入した新兵器があります。「うちわ」です。プラスチックでできた骨に紙が貼ってあり、手を使ってスイングすることで風を生み出す道具。ローテク。あまりに基本的なローテクすぎて、今まであえて持とうとすら思いませんでした。しかしその破壊力は絶大でした。ひとたび仰ぎ始めた瞬間、体に纏った熱気がはるか彼方に飛んでく。飛んでく。いままで持ってこなかったことを後悔するような涼しさでした。4partyの71stにはうちわを持ってきた人が少なく、Leaderさんが余分に持ってきてくれたうちわを回して使いました。曇天で直射日光が少ないこともあり、順調に合宿が進行していく...はずでした。
私たちは先頭partyでした。北比良峠に着いたころ、後ろのパーティで一人エスケープが出た事、また、熱中症気味の人がいるという事を知らされました。どちらも71stでした。4partyも暑さで少しばて気味の雰囲気があります。
71stは体力的にかなり優秀です。少なくとも私と同じパーティになった71stについて、これまでの合宿では全くと言っていいほど極度に疲れた様子は見られませんでした。気候条件的にも今日はそこまで悪くない、むしろかなりの好条件であるはずですが、いったいなぜ。
そこで今年の各合宿を見返してみて、暑さに対する慣れが足りていなかったのではないか、という話が70thの中で出ました。1次予備、日帰り合宿ともに全パーティが雨に降られ涼しかったこと。そもそも今年の夏は例年に比べ、二次予備が始まる直前までかなり涼しい年だったこと。妖精たちに刺激された夏が急激に本気を出してきたこと。
元来1年生にとってこの二次予備合宿は、日帰りからさらに重量が上がるためにかなりきつい合宿です。70thの中でも、二次予備が一番きつかったという人がほとんどです。
それに夏バテが加わり、1年生にとってかなりきつい行程となっていたのではないでしょうか。結局私たちのpartyは1時間ほど北比良で休息をとって出発しました。今回は二日目が長い行程であるため、初日は冬PWと同じ最短ルートを通ります。その後は特に問題なく、しっかりとした足取りで暮雪山荘に向かいました。
暮雪に着き掃除を終わらせると、71stは嬉々として二階へ荷物を上げ始めました。理由を聞くと、「上が楽しいから」とのこと。いやあ、若さっていいですね。私たちみたいなおじさんはとてもそんなに暑い二階には上がれないよ。
後ろのパーティも合流し、内ワクの時間です。内ワークの途中で、エスケープした人を送り届けていたLeaderのYさんと70thのS君が再入山し暮雪に到着しました。聞くと、リミットギリギリだったが何とか間に合ったとのこと。そんなに二次予備がしたいのか。彼はワンゲルの鑑ですね。
今日の献立は安定のMUJIカレー。失ったエネルギーを取り戻す最高の料理です。疲れた状態のカレーが美味くないわけがなく、すぐに平らげてしまいました。片付けの際70thの某理物のK君がいないことに気づき、Leaderさんに聞くと、もうひとりのエスケープについていって、リミットに間に合わないから下山したのだと。この本音はブログの中にとどめておきます。羨ましい。大変羨ましい!!俺も連れて行ってくれ!
その後は外のホースで頭を洗い、放射冷却でわりかし涼しくなった夜空のもと床に就きました。明日はどうなるか、非常に心配かつ、楽しみです。
【2日目】
朝起きるとわりかし涼しく、それでいて直射日光もない最高の曇天でした。今日はシャワーを浴びてふかふかの冷たい布団で寝られると思うと、俄然やる気がわいてきます。71stも新歓合宿の時よりもだいぶ慣れてよく寝られたようで、美味しいマルタイ棒ラーメンを食べて素早く支度を終わらせました。
黙とうを終えて山行開始。今回は武奈ヶ岳に上らないルートなので、北比良峠までは昨日と同じです。広谷で頭を水につけ、気合を入れます。本日も暑さはそれなりで、二次予備日和と言えるでしょう。
水をセーブすることを心掛けつつ、峠を一つ二つとこえて打見山へむかってゆきます。歩みを進めるにつれ、70thには懐かしい風景が増えていきます。左に琵琶湖が見える尾根を進み、炊事場のような廃屋がみえると、いよいよ二次予備のハイライトです。
これですこれ。無限に続く急な坂道、木が一切ないため直接全身に突き刺さる日光。打見山ゲレンデ遡上のはじまりです。二次予備についてはいろいろなとこで話が出ていたため71stも「これがあの噂の」という感じでした。Leaderさんからオーダー解除の許可が下り、みな自分のペースで登っていきます。一度止まったら歩けなくなる気がするので、止まらず進みます。
登り始めは意外となだらかで、こんなもんかという感じでしたが、ゲレンデコースという性質上、だんだん勾配はきつくなります。後半は地面に滴る自分の汗を眺めながら無心で歩きました。
頂上に着くと、先遣partyが出発するところでした。観光客は去年よりは少なく、居心地もそんなに悪くありません。吹き抜ける風が汗を乾かしてくれます。行動水の補充もあり、いよいよ二次予備も後半戦です。去年とは異なり、今年は向こうの蓬莱山までいかなくてはなりません。70thの知らない未知の世界です。
打見山から蓬莱山へ向かっていきます。先ほどの打見に勝るとも劣らない上り坂。さっき飲んだばかりの行動水がこのルートで堪えるのが、リフトの下を歩いていくという事。こういう山行では肉体的にだけではなく、精神的にも鍛えられます。
何の因果か重荷を背負い、遠く広大な空白を歩く。蓬莱の山に現れるのは、我ら阪大ワンダラー!!
蓬莱山山頂に着きました。これで二次予備の登りは正真正銘終わり。これからの道は帰路といえます。71stも汗だくになりながらもちゃんとついてきており、この合宿を通して間違いなくレベルアップしています。たくましい。頼れる後輩を持ちました。
蓬莱山の向こう側はゲレンデの敷地ではなく、草原の中低い木々が立ち並ぶサバンナのような風景が広がっていました。湿地のような場所もあり、なかなか面白い植生です。直射日光が厳しいものの、風が良く通り、熱を奪っていってくれます。
小女郎峠を経て、谷を進みます。木陰に入ると涼しく、沢の音も心地が良いです。痛む足と肩にむち打ち、あと少しだと自分に言い聞かせ、ひたすら下っていき、二次予備合宿は幕を閉じました。打ち上げはいつも通りKTTOSで!
今回は全体としてエスケープと体調不良者がかなり多かったですが、なんとわたしたち4partyはエスケープ0でやり遂げました!Leaderさんの指導と、いっしょに頑張る70th、それについてきてくれる71stのおかげだと思います。この合宿を乗り越えたら、三次予備も安泰。自信をもってアルプスに行ってきます!


コメントを書く