オハヨウゴザイマス。70th工学部応用理工学科機械の森京之輔です。
今回は2026年3月末に行われたLeader養成合宿Ⅱ、通称L養Ⅱの1partyの様子をお届けしていきます。山域は九州の九重連山です。
【0日目】
今回は大阪から遠く離れた別府での合宿ということで、必ず前泊することになっていました。
別府と言えば全国有数の温泉地。前泊日に早めに乗り込み、温泉で体を癒して合宿に備える人も多いようでした。
【1日目】
朝早く目を覚まし、支度を済ませて集合場所へ向かおうとした私たちを出迎えたのは、温泉の穏やかな香りでも、澄み渡るような初春の風でもなく、ゴリッゴリの雨でした。私たちは半ばため息をつきながら雨具を引っ張り出しました。
というのも私たち70期は今まで、テント泊の合宿であまり悪天候に見舞われたことがありません。加えて今は3月で、冷たい雨が背中に浸みます。あー、この雨ならー、70期もめっちゃ良い経験積めそうやな!と、藤川さんはニヤついていました。こわい。
別府駅から貸し切りバスでスタート地点へと向かいます。気絶していたので記憶はありませんが、1時間ほど乗っていたようです。
ついたのは長者原ビジターセンター。地面が火山灰土であるためか大きな木々は少なく、サバンナのような金の枯草が広がる広大な風景が広がります。野焼きが行われた後の様で、一部黒く荒涼とした雰囲気の場所もありました。
バスから降りて一言。寒い!
そもそもの気温が低いのはもちろんですが、なにせ風が強い。雨は少しぱらつく程度まで収まっていたものの、体温が奪われます。早く出発して体をあっためようと、手早く準備しました。
スタートして5分ほどで、再び雨が降り始めました。雨脚はだんだん強くなり、舗装路を抜けるころにはすでに体はびちゃびちゃでした。
そのまま何とか進むと、すがもり越の辺りで斜め下方向から体が軽くのけぞらされるほどの風が吹き付けました。顔に当たる雨はさながら砂粒のような様相でした。ぬかるんだ火山灰土にはとにかく足を取られるし、めっちゃ滑ります。霧で視界も悪く、50m先が全く見えない状況なので、印を頼りに進みました。
なんとか法華院温泉の建物までたどり着きました。手はかじかみ、ライミを食べることも困難だし、濡れた手袋はほぼ意味をなしていません。ほかほかと湯気を出す温泉と、今一番欲しい乾燥室を恨めしくガン見しながらその横を素通りし、宿泊地である坊がづるキャンプ場へ到着しました。
実践では初めて、雨の中でのテント設営になりました。フライを数人で張って屋根にし、その下で本体を組み立てます。素早く組み立てるのが肝なのですが、如何せん手がかじかんでいてバックルがはめられない。いつもは片手で1秒足らずにはめれるのに今回は両手で、10秒ほどかけてはめます。テントを設営したら濡れたザックを無理やり押し込み、寒すぎて一口も飲んでいなかった行動水を飲み、ようやくほっと一息つけました。
その後、夕方になると雨がやみ、ここぞとばかりに靴下をブンブン振り回して少し乾燥させました。濡れたものと一緒にシュラフの中に入って寝ると翌朝にはなぜか乾いているという藤川さんの助言を鵜呑みにし、濡れ靴下をはいて就寝しました。
【2日目】
朝起きると予報通りに雨は止んでいましたが、依然として霧は濃く立ち込めていました。地面の水がしみたのか、シュラフの足先部分は湿っていて冷たいです。あ、靴下は乾きました。
濡れテントを片付けた影響でまた完全にびしょ濡れになった手袋ですが、それでもつけると少し暖かいのが不思議でした。今日もここで泊まるのになぜかテントを片付けるのは、この合宿最大の謎と言って良いでしょう。
そのまま準備をし出発。昨日降りてきた道を登っていき、まずは星生山を目指します。初日が短めだったため二日目の行程はキャンプ地の近くのピークのほとんどを踏むようなロングトレイルです。久住別れに差し掛かった頃、この合宿で初めてお日様が霧のあいだから顔を出し、みんな喜びました。特に後ろパーティのボクタとヒロシの歓声が聞こえてきたのが印象的でした。
なぜか27kgを持ったままピストンするという虚無行程を2回こなし、次々にピークを踏んでいきます。霧はいつの間にか晴れ、火山らしい大きなハゲ山と青空が姿を現しました。火山であり山脈ではないので山域がとても狭く、すぐ下に田園風景が見えます。空中に浮いた島を歩いているような感じがします。空気も澄み、後ろのパーティに見つかる度にやまびこが響いてました。
最後のピークを超えて急なくだりに差し掛かると、日が当たりづらい道にぬかるみパラダイスが広がっていました。スリップしかけて壁谷がフォァァァ!!と叫んでいました。彼からは意外と様々な音が鳴ります。
あぁ、ちなみに自分は4回滑ってこけました。全部ザックで耐えたので耐えです。
下りを終えて平地に出たあたりでどっと疲労が来て、去年の二次予備を思い出すような状態になって来ました。足の裏と肩が痛い。坊がづるはもう目の前に見えているのに遠い。遠い。たどり着いた時にはもうみんな何も喋らなくなってました。今日雨が降らなくて本当に良かった。本当に。まじで。
予定時刻から少し遅れて到着したため、急いでテントを設営し、内ワクワクを進めました。私のいた第1パーティの献立は炊き込みご飯。疲れた体に優しい出汁の味が染みます。
L会が終わると、藤川さんは毎度恒例のごとく、早めにシュラフイモムシになっていました。69thリーダーズさんがL会の後もう1回集まって話し合っていたので、藤川さんも、もう1回呼び出されたらどうしよかな。と言っていました。
坊がづるはなぜか楽天の電波が4本立ち、ソフトバンクは圏外でした。どうやら九州は楽天が強いみたい。やっぱり楽天ですよね。安いし。大阪駅のホームだと繋がらなくなりますけど。
そのまま夜の支度を進め、早めに寝ました。明日は3kg減の24kgと聞いて、楽勝やんと思いました。思うことにしました。星空が少し見えて綺麗でした。
藤川さんは無事再び招集されてイモムシを脱却しテントを出ていきました。心なしか少し悲しそうに見えました。
【3日目】
朝起きると、フライシートが凍りついていました。雲が晴れたことによる放射冷却で随分冷え込んだみたいです。自分は例のごとく爆睡をかましましたが、寝れない人もいたようでした。ポールも凍っていたため分解が大変でした。
体調不良者が出た上、第2パーティのFLさんのスマホがぶっ壊れたので、1、2パーティ連結となります。18人パーティのコースリを勤めるのは70thのイケショウ。先頭でしか出会えない新鮮な霜を食べて喜んでいました。
の隣には巨大なすり鉢状の地形が。これが多分火口なんだろうと思いながら急登を下ります。おとといの寒さは見る影もなく暖かくなり、霜が解けてだんだんと道がぬかるんでいます。向かって左側をみると昨日巡り歩いたピークが見え、この合宿も終わりに差し掛かっていると感じさせます。
峠に着き、正真正銘この合宿最後の登りが始まると、直射日光と無風で蒸され、みんな半袖になります。背の低く固い木々をかき分けて進みます。
ようやくひと段落登り終えると、頂上から先行した3パーティの声が。「来ーい」だそうです。行きましょう。
頂上は先ほどより広く、全パーティが集合しても余裕がありました。これから後の行程は下りしかないということもあり、みんなの表情が活気づきました。
ちなみにここで京大ワンゲルの人と出会いました。関西から遠く離れた九州の山で出会うなんて、とんだミラクルです。
ここでみんな総合英語の履修抽選結果を確認します。ちなみに私は履修抽選登録を忘れていたのでゴミ授業と噂のN教授に割り当てられていました。しかし、なんとちゃんと履修登録した壁谷も同じくN教授に。やったね壁谷。どんまい壁谷。一緒に戦おう。
士気も上がり、意気揚々とピークを後にします。今日はあったかいベッドで寝るんだ。
急登を下り終えると、永遠と続く緩やかな下りを3ピッチほどかけてひたすら歩きました。進むにつれぬかるみが少なくなっていき、歩きやすい道でした。
そうして3時過ぎ頃にゴール地点へ到着しました。別府駅までは貸し切りバスで、みんな爆睡していました。
今回の合宿は初日は悪天候、二日目は長距離行程、三日目は連結パーティと、それぞれ課題が特徴的で良い経験になったと思います。まずはやりきることができてよかったです。一方で、新入生が入ってきた想定ではまだまだ訓練が必要な点もあり、新歓合宿ではそういった点を直し、先輩として後輩を連れていけるように頑張りたいと思います。
以上、L養Ⅱの1partyの様子を記しました。ご静読ありがとうございました。
追記:
今回のL養は例年とは異なり、GWではなく春休みに行われています。谷川主将いわく、「GWの前後の授業を4日飛ぶと、いちょう祭準備日と休日と繋がって半月休みになる」そうです。楽しみですね。




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