はじめに
こんにちは。69th外国語学部2回生の谷川です。
今回は9月1日から9月4日にかけて行われた夏合宿の模様をお届けします!
行き先は槍ヶ岳です。果たして辿り着くことはできたのでしょうか、、、
結論から申し上げますと(就活モード)、台風15号の影響により3日目にエスケープを余儀なくされてしまいました。エスケープとは、予定のルートを諦めて下山することです。まじ台風許すまじ。もしかすると、上記の日程の短さから察しがつく方もいらっしゃったかもしれません。
ぐちぐち言ってても仕方ないので、前泊日の9月1日から順に書いていきますね。
0日目(9月1日)
集合時間の松本駅11時30分集合に間に合わせるべく、大阪駅5時発の始発電車に乗車します。待ちに待った夏合宿を目前に、舞い上がっていた僕は4時20分ごろに大阪駅に到着しました。
左の写真はルクアとヨドバシの間の通路の様子です。早朝4時30分時点では通路が塞がれていました。19年間大阪で育ち、自称梅田マスターの僕でも、この光景は初めてお目にかかりました。すげー。
午前11時30分、松本駅にデカザックを持った若人が続々と集まります。その数そこそこ驚異の18人、しかしデカザックのせいで存在感は倍以上にもなっていたことでしょう。実質36人卍
この時はエスケープするとも知らず、北組69th6人の中で最弱GPA筆頭候補のK氏の成績を全員で見守っていました。(写真右)
結果は2.8台。なんや普通に高いやないかい。僕たちは1台を予想していてだけにすごく残念です。エンターテイメントの心は大阪に置いてきたのか?K氏は「今までで一番怠惰に過ごしたのに、、、俺生きるのうますぎる!!!」と供述していました。彼には2年後期に僕らの期待に応えていただけると信じています^^
松本駅からは穂高駅まで電車で移動した後、タクシーで前泊地の中房温泉に向かいます。
うーん、これは激ヤバ集団OUWV⭐︎周りの目線は気にも留めず足早にタクシーに乗車します。
中房温泉では温泉に入ったり売店でお菓子ジュースを買ったりと、夏合宿ならではの過ごし方で決戦の朝に備えます。
1日目(9月2日)
始まりの朝、鳥たちのさえずり、川のせせらぎの音で目を覚ます。ことはなく、普通にleaderさんの「起床!!」の声で目を覚まします。この軍隊じみた朝活も2回生になると慣れたものです。ちゃちゃっとパッキング、テントの撤収を済ませ、松本駅のスーパーで購入したパンを頬張り、いざ出陣!
この日は燕山荘を目指しひたすら急登を歩いていきます。さすが北アルプス3大急登の1つなだけあって屈強な部員たちの体力、精神力をいとも簡単に奪い去っていきます。
実は僕は中学一年生の時に14kgという今思えばとんでもなく軽い歩荷で同じルートを歩いたことがあります。その時はどれだけ登っても終わりが見えてこない絶望により、歩いている途中に人知れず涙を流しました。
あれから7年経った今、この登山道に並々ならぬ思いを抱いていた僕は疲労を一切感じることなく登りきりました。うん、その予定でした。同期に「顔白いで」と言われるまでは。歩荷が2倍になっているのを忘れていました。「普通にきつい、倒れそう」とか考えていると、合戦小屋が見えてきました。
ここの名物はなんと言っても甘いスイカ!!美味い、美味すぎる、、、
ここまで仮死状態の僕でしたがスイカで体力大幅回復し、一気に山頂を目指します。
約2時間後、燕山荘到着!!!
それまではなかなか見れなかった高山らしい景色が、ここにきて目に飛び込んできます。3日後に登頂予定の槍ヶ岳も見えました。ひとまずテントを建てて休憩し、ピストン装で燕岳山頂を目指します。28kgからいきなりピストン装での山行だったので脚の力の入れ具合がいまいち掴めず、何度も勢い余って転けそうになりました。
ピストン装ならではの苦戦を強いられつつも30分ほどで燕岳山頂到着しました。19人で山頂に押し寄せたものですから、一般の方が気を使ってどいてくださいました。誠に申し訳ございません。山頂は10数分ではあるものの、我々の部員でハイジャック状態になってしまいました。正直あまりよろしくないですね、とっとと山荘に戻りましょう。
この日からご飯は自分たちで作ります。この日の夜ご飯はシチューをいただきました。次の日は当初の工程の中では一番きつい山行になることが予想されたので、早めに寝て体力全回復を図ります。
2日目
パラパラ雨!全回復しかけていた体力も半減です。個人的な意見ですが、山行中の雨はそこまで嫌いではありません。寝ている時やテント撤収の時に降られるのが一番辛いと思います。パラパラ雨なうちにテント撤収を済ませて朝ごはんをいただきます。僕のパーティは気まぐれシェフO氏考案の卵かけご飯をいただきました。卵かけご飯は今までやったことがなかったのですが流石シェフ、初めての試みであってもしっかりと結果を出してきました。非常に美味しかったです。
この日目指すのはヒュッテ西岳。アップダウンが激しい稜線を歩いていきます。
途中、大天荘に到着しました。ここでデカザックをデポして大天井岳山頂に手ぶらで向かいます。「デポする」とは、荷物や装備を登山道や山小屋などに一時的に置いておく行為を指します。ちなみに大天井岳の正式な読み方は「おてんしょうだけ」のようです。
頂上到着しました。こう見えてガスってない、、、?いやめちゃくちゃガスってるだろ。前日の天気予報や気象図から察してはいましたが、この日は雨は降らないもののこの上なくガスっていてあまり天気に恵まれませんでした。幸い山頂でも電波がつながったので天気予報を見てみると、あら台風さんこんにちは。3日後に長野県直撃ではありませんか。ほんまに笑えない。ひとまず大天荘に戻り、今後どうするかをleaderさんが話し合っている間、身を寄せ合って寒さを凌ぎます。
30分後出た結論は、槍を諦めてエスケープし、今日中に常念小屋を目指すというものでした。悔しい、悔しすぎる。あんなに楽しみにしてたのに。leaderさんたちはこれまでの集大成である自分たちが企画した夏合宿を、なんとしても完遂したいと思っていたはずです。そんな中、正常な判断を下せる先輩方は本当にすごいと思います。気持ちの切り替えがつかないまま、常念小屋に向かいます。
2時間かけて常念小屋到着しました。向かっている途中ずっと落ち込んでいた僕でしたが、お金さえあればなんでも買い放題の山荘を目の前にすると、嫌でも気持ちが好転します。コーラ1本、リンゴジュース1L1本、ラーメンを購入しました。なかなかの太客です。次の日には下界に降りることが分かっていたので、6日目で使う予定だったお金をこの日に注ぎ込むことができました。
山荘の中でラーメンを食べていると、よからぬ見出しの英字新聞を見つけてしまいました。これ以上気を落としたくないので外に出ると、
左写真中央部をよくみると槍ヶ岳が見えますね。なんて日だ!夜はこれでもかというほど星が綺麗でした。次の日は一ノ沢まで一気に下山します。これで夏合宿が終わってしまうのかというどこにもぶつけようがない寂しさに襲われながら眠りにつきます。
3日目(9月4日)
ついに最終日を迎えました。日の出とともに下山開始です。美しい朝焼けを前に、パーティの士気が上がります。
午後から雨とのことなので午前中に下山できるようにスタスタ歩みを進めていきます。約4時間30分後無事下山完了しました。みんなお疲れ様、これにて夏合宿終了です。またリベンジしよう、サブザックで、そう心に誓いました。
終わりに
いかがでしたか?僕自身このブログを執筆していてすごく楽しかったし、あっという間でした。ここまでの文字数は実に3200字を超えています。レポートの3000字はすごく長く感じるのに、、、レポートもこれくらい楽しく執筆してみたいものです。
合宿自体は残念な結果に終わってしまいましたが、それでもこのブログの執筆がこんなにも楽しいのは、合宿中のいいこと悪いこと全てが「良き思い出」として心に深く刻まれているからだと思います。思い出にマイナスなんてありません。こうした思い出を絶対値として捉えることが山行を楽しむ上で最も重要なことだと思います。この考えを胸にこれからのワンゲル人生を謳歌していきたいです。
少し深そうでそうでもないような話をしてしまいましたが、ここらへんで筆を置きたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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