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八雲ヶ原にてワーク練


 うだうだしていたら先を越されてしまいましたが、今回は先週の土日、6月22~23日に比良山系に行った二次予備について書きたいと思います。

 この二次予備、毎年この梅雨の時期に行われひたすら歩かされることで有名で、「暑い、きつい、景色もない」と三点揃った地獄の錬成として新入生の登竜門的なポジションに座しています。僕も二年前、一回生で連れていかれたときは雨こそ降らなかったものの、八雲ヶ原でブヨに腕中噛まれ、暑苦しいテントの中暑苦しいシュラフに包まって寝るはめになり(シュラフから出るとブヨに噛まれるから)、まったく休まった気もしないままひたすら歩かされました。歩いているときの記憶はもう彼方に大体追いやりましたが、あの夜、あのシュラフの中の苦しみは忘れられません。実に衝撃的でした。死ぬかと思った。ホントに。
 そういう訳で合宿前は憂鬱でした。しかも直前には台風が近づいていた影響か大雨が降り、日に日に不安は増すばかり。今年は雨まで降るのか…なんて半ば諦めにも似た気持ちを持って合宿に臨みました。
 しかし実際はうれしい展開に転んでくれました。当日は雲に覆われたものの雨は本格的に降り出すことはなく、そのお蔭か蒸し暑さもなく快適でした。道がぬかるんでいないか不安でしたが、その心配も必要ありませんでした。また雨が降った直後からなのか、他の大学も居て賑やかだった八雲ヶ原にも虫はあまり居なかったように感じます。山行には実に良い快適な状況の中で二次予備を行うことができました。

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 しかし荷物は軽くなりません。下級生諸君には夏合宿のためにきつい山行を頑張ってもらいました。曇っていたので唯一の展望が望める蓬莱山も我がパーティは素通り。
 ですが一次予備より重くなったボッカを持っても一二回生は文句ひとつなくよく歩いてくれました。そのタフネスさには驚き。これなら三次予備、夏合宿も乗り切ってくれそうだと安心です。ワークも二回生が良く指導してくれ頼もしく感じました。最後の方、また終わった後は流石に疲れた表情を見せていましたが、これが終われば次はいよいよ高山です。雲の上からの景色を楽しみにして入部してくれた子も多いと思うので、いよいよ今年のワンゲル活動も本番、楽しい時期に突入でしょうか!

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左にポツリと見えるパーティ。右上には琵琶湖。


平和に終わった今回の二次予備。一回生はこれでも十分疲れたと思うのですが、本当の二次予備はこんなもんじゃない、というのは老害のボヤキ、野暮というものでしょうか。しかしここまで快適だと、あの二年前の二次予備は何だったんだ?と思ってしまいます。まさか僕の生み出した幻想?いやそんなはずはない…確かにあった。そんなはずはないんや。あの苦しみ…テントで寝るたび思い出すのに。
 来年は地獄か天国か。とにかく今年は最後まで快適に終わって感謝。