40km程の山道をひたすらに進むクロカンというイベントが冬にあり、到着タイム上位の人には豪華な景品が与えられる、という話は夏ごろから頻繁に耳にしていました。せっかくの機会だから体力をつけて上位を狙おうと覚悟を決めたはずが、いつの間にか前日になっていたので僕はあまり乗り気ではありませんでした。

しかし今回のクロカンではとある事情により参加できない人が続出し、さらに去年はクロカンが雪のために行われなかったため、キャリーオーバーが発生。景品が信じられないほど豪華になると聞き、やる気はすぐに戻ってきました。

クロカン前日に小寺製作所宿舎をお借りして一泊し、まだあたりが暗く、凍えるような寒さの中レースが始まりました。まずは二上山を目指して道路沿いの道を走りました。

二上山登山口についたころには、すっかり夜が明けていました。

このレースでは中継地点がいくつも設置されており、そこではOBの方々が軽食や飲み物(時にはおしるこも)をふるまってくれます。この二上山雄岳が最初の中継地点で、ここから先はダイヤモンドトレールを進んでいくことになります。ここから写真はありませんが、美しい林が広がる素晴らしい景色があったはずです。僕はそんなものを楽しむ余裕はなく、ひたすら足を動かすことで頭がいっぱいでした。

葛城山へたどり着く頃にはもう足が動きませんでした。まだ半分すら来ていないことに絶望したのを覚えています。そして水越峠、金剛山、伏見峠、行者杉...

最後の中継地点の紀見峠を越え、ゴールの矢倉脇マス池集会所へたどり着きました。かなり省略したのを許してください。必死すぎてあまり記憶が残っていないです。集会所で蕎麦やラーメン、おしるこを頂いて、たらふく食べた後に睡魔に襲われました。

気が付けばあたりは暗くなり、レースの結果発表と景品の贈呈式が始まりました。総合1位、2位はOBさん(4回生)の方々でした。僕よりも2時間ほど早くゴールしていたようで、もう訳が分かりません。景品は期待通りものすごく豪華で、かなり下位だった僕も大量の景品をいただき大満足です。OBさんありがとうございます。