今年度の夏PWは大台ケ原と尾瀬の二つの地域から企画が出ていました。

実は大台ケ原は以前の初夏PWで僕が企画を出した事もあって前々から気になっていたので、どちらに行こうかは結構悩ましい問題でした(両方とも行っても良かったのですが)。しかし、阪大ワンゲルで関東・東北の山に登るという機会は少ないので、この夏休みの長い時間を使ってのんびりと尾瀬の高原を歩き回ってみたいという思いがあって、結局こちらに参加する事にしました。参加人数は3回生2人、2回生2人、1回生1人の計5人と、今までの予備合宿などと比べると少ないものでしたが、今になって振り返れば山行中、party全員で和気あいあいと話しながら登る事ができたので結果オーライだったのかなと感じます。いつもいつもでは寂しいですが時々はこういう少人数の山行も面白いですね。

さて、肝心の山行ですが、行程としては初日に百名山の至仏山に登り、二日目に尾瀬の高原を横断して最終日の三日目にこれまた百名山の燧ケ岳にアタックするというルートでした。3日間で百名山を2つと尾瀬の高原を満喫できる贅沢なコースだと思います。

初日は残念ながら雨でしたが、雨と湿地帯の組み合わせが意外とマッチしていて抒情的というか、風景にしっとりとした魅力があってこれはこれで悪くないといった感じでした。至仏山山頂では爽やかなお兄さんが快く皆の集合写真を撮ってくれた事が今でも印象に残っていますが、ガスが強く展望があまりなかったのは残念でした。

2日目はずっと湿地帯を進みましたが、素晴らしい景観でした。一面黄金色の湿地帯に木道が真っすぐ先まで伸びている光景はまるで映画の1シーンのような美しさでした。特に行程の最後にみた、尾瀬沼を挟んで夕日に照らされた燧ケ岳は本当に綺麗で翌日に登るのが待ち遠しかったほどです。

3日目の燧ケ岳ですが、ようやくというか、1、2日目とも雨や曇りが続いていた中でようやく晴れてくれて、燧ケ岳の山頂からいままでの行程、至仏山や湿原を真っすぐ伸びる木道を眺めた時は3日間という短い行程とはいえ、かなりの達成感を感じさせてくれるものでした。

今回は3日間を通して天候にはあまり恵まれませんでしたが、それでも尾瀬の魅力を十全に味わう事ができました。機会があれば水芭蕉のシーズンである春の季節にもう一度行ってみたいなと思います。以上です。