平成26年度新歓合宿登山

5月10・11日の2日間に渡り、今年もワンゲル部恒例の新歓合宿を比良山系で行いました
今年度は12人の新入部員を迎え、再び30人を超える大所帯での登山です

天気は昨年度の新歓合宿とは打って変わり2日間に渡って素晴らしい晴天
新入生に新歓合宿で比良の絶景を見せてあげられたことは、上回生としても嬉しいところです
せっかくなので、昨年度の回想も交えながら合宿を振り返っていきたいと思います

さて、集合時間も行程も昨年度と全く同じで
初日朝7時に大阪駅集合→JR→堅田駅→貸切バス→坊村登山口
というもの
これは伝統になるのでしょうか…
違った所と言えば、昨年は堅田駅に着いた時点で雨が降っており、登山口では早速みんな合羽を着ていたのが、今年はそんな心配すら一切無用なほどだったという所です

さて、山で歩いたルートも昨年と全く同じわけですが、登り始めは葛折れで尾根道をひたすら登っていきます
昨年は合羽を着ていたので、相変わらず雨の登りは暑いなあと感じていた記憶があります
晴れていても、この登りは周囲を高い木に囲まれ視界が開けないので、最初の我慢所です
しかし新入生もよく頑張って登ってくれていました

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ある程度登ると視界が開け、周りの山々を広く見渡せる様になります
今回は晴れて展望も良かったので、みんなテンション上がったのではないかと思います
カメラを構える人も何人かいました
そこからは稜線上を歩いていきます
稜線上は視界を遮る木もあまりないので、周りを幾らでも見渡せます
やはり山歩きにはこういう楽しみが必要ですね

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そして気づけばピークの武奈ヶ岳に到着
ここでは3パーティー全てが合流し、みんなで武奈からの絶景を味わいました
実は我々2回生にとって、晴天の武奈というのは初なわけです
今年の新入生である59期には晴れ男がいるのではないか…

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武奈からの下りは晴れとはいえ相変わらずのスリップ誘発粘土地帯で、新入生もだいぶ苦労している様子でした
さて、細川越を折れ少し行けばお馴染みの暮雪山荘に到着です
自分がここで小屋泊するのは昨年の新歓・山小屋合宿に続いて3回目なわけですが、人が入っていないと随分狭く見えて、「ここに30人も入るのか?」と感じます
しかしいざみんなで入ってみるととても広く感じるわけです
不思議なもんですね

夜は1回生にも手伝ってもらって一緒にわいわい夕食を楽しんだ後、うちのパーティーでは善哉を頂きました
甘党の自分にとっては体に染み渡る甘さでした
昨年と同じく全員が自己紹介を行い、新入生は先輩のユーモア溢れる話に聞き入り、上回生は新入生の初々しい合宿感想に耳を傾けていました
個人的には、普段吹田で活動していて1回生と顔を合わせる機会が殆ど無いので、覚えてもらえる様に印象を残すことが切実な目標です

翌朝も昨年を彷彿とさせる主将の「起床!」の号令
上回生が飛び起きて瞬時に朝食の準備を開始する中、突然の出来事に焦りながらも慌ててそれに倣う新入生
…だったかどうかはよく見てませんが、感想を聞いて昨年が懐かしく感じました

2日目はほぼ下りのみ
広谷までの渡渉は新入生も苦労したかもしれませんが、これから何度か来て少しずつ慣れてくると思います
八雲ヶ原は通過しましたが、今年もまたここにテント泊することがあるでしょう
そこから少ししんどい直登気味の坂を越えれば北比良峠です
昨年度天気に恵まれなかった武奈ヶ岳に対し、こちらの北比良峠は比較的天気に恵まれていました
今回もよく晴れており、綺麗な琵琶湖の展望を望むことが出来ました

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そしてそこから大山口までの怒濤の下りでは、新入生にとって特に足が辛くなる少ししんどい場所ですがみんな頑張っていました
そこからはロードでしたが、今回は近くの温泉を目指しザックを背負って長々と歩きました
特に新入生がおそらく疲れている状態で途中迷いかけたりもして心配でしたが…
山行後にしてはちょっと大変でしたね

それでもなんやかんやで無事温泉に辿り着きました
合宿後に入る温泉はやはり格別です
合宿の詳細を知るまでは、まさか新歓合宿に温泉が付いてくるとは思ってませんでした…
何と贅沢な新歓合宿なのでしょうか
入浴後にお決まりのソフトクリームを食べたり、個人的にはとても良いリフレッシュになりました

その後は比良登山恒例、知る人ぞ知るKTTOSでの打ち上げです
同じパーティーの1回生ともテーブルを囲み、テーブルを埋める程の料理をみんなであっという間に平らげました
自分はと言うと、節約の為に普段の食事量が著しく減ったせいか胃が小さくなったのをひしひしと感じるばかりです…
また、昨年は大阪に戻ってから打ち上げがありましたが、最初からここに来るのもそれはそれでアリだなと思いました

今年度も幸先の良い大変素晴らしい合宿になりました
今後が楽しみです

文章:工学部2年・泉竜成

新歓ハイキング!

12日(土)に新歓ハイキングで妙見山に行っていきました!
こちらの予想を上回る20人以上の新入生が参加してくれました。本当にありがとうございました!!

当日は天気に恵まれ、絶好のハイキング日和でした。自然を楽しみながらハイキングコースを2時間ほど歩き、妙見山山頂を目指しました。山頂からは大阪・神戸市街地まで見渡すことができました。また、桜がちょうど見頃でした!
ハイキング3

山頂からの景色を楽しんだ後はクッキングセンターへ行き、バーベキューをして盛り上がりました。ワンダーフォーゲル部の雰囲気を感じてもらえたのではないでしょうか!?

ハイキング1

ワンダーフォーゲル部は、未経験の方、高校時代に運動をしていなかった方、女性の方など、入部に不安のある方も皆で協力して自然を堪能する部活です。上回生一同全力でサポートしていきますので安心して下さい!

少しでも疑問のある方は、昼休み・放課後気軽に部室におこしください。部室は生協(書店や食堂がある建物)の裏の明道館1Fです。

メールでの相談も受け付けています。特に女性の方は、事前に連絡してくださればOGに話を聞くことも可能です。
↓↓↓
ouwv57.2014@gmail.com

尚、19日(土)10:00より入部説明会を行います。部の活動に関して詳しく紹介したり、装備に関して説明したりします。入部を真剣に考えている人は参加してください。お待ちしてます!

(文責:3回生 武藤)

サーオリ・食事会に来てくれてありがとう!

昨日はサーオリのブースに来てくれてありがとうございました!予想以上にたくさんの人が話を聞きに来てくれて嬉しいです。また、その後の食事会に来てくれた人もたくさんいて、大いに盛り上がりました!

ワンダーフォーゲル部に興味はあるけれど、サーオリや食事会に参加できなかったという人もご心配なく。

4月12日(土)には新歓ハイキングを企画しております。部の雰囲気を知ってもらう絶好の機会ですので、興味がある方はぜひ参加してみてください!

また、明道館1Fの部室に行けば誰かしら部員がいるかとも思いますので、部に関して詳しい話が聞きたい!という人は足を運んでみてください。

ハイキングに参加したいという人や、メールで何か聞きたいことがある人は以下のアドレスに連絡を。
ouwv57.2014@gmail.com

尚、ハイキング参加〆切は4月9日(水)です。たくさんの参加お待ちしております!

H26新歓ハイキング案内(HP用)

夏合宿・秋合宿・冬山登山

どうも、新2回生の細谷です.
皆が春合宿について既に色々書いてるので夏合宿・秋合宿・冬山登山についてそれぞれ手短かに紹介したいと思います.

まずは最大のイベント、夏合宿!!
僕は北海道・大雪山に行ってきました.
日本とは思えない程広大な風景に圧倒されまくりな日々.キタキツネにも会ってきました.
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打ち上げはジンギスカン、北海道を満喫しきった感じです.

お次は秋合宿、屋久島登山.
言わず度知れた世界遺産の島ですϵ( 'Θ' )϶
もののけ姫のモデルとも言われる原生林、九州最高峰を誇る宮之浦岳、そして何より樹齢を優に2000年を越す屋久杉たち.
大自然を全身で感じる1週間でした.
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それと何より打ち上げの焼肉が美味い笑
さすが九州(((o(*゚▽゚*)o)))

さて最後に冬山登山.
この山行は任意参加なのですが、いつもと違う雪山の雰囲気を味わいたいと思い参加してみました(^^)
ワンゲルはOBの方々とも結び付きが強く、今回の登山では半数以上を占め現役よりも多いという事態に…笑
色々な世代の先輩方のお話を聞くことができ非常に貴重な体験に.
さて写真を1枚.
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春合宿は九州チャリに.
春の息吹を感じつつ阿蘇、九重、湯布院と巡ってきました!
まぁこれは他の人が色々書いてくれているので前の記事を見て下さい(^人^)

こんな様に日本中を駆け巡り絶景を拝めるのはワンゲルの特権です!
ぜひサーオリではうちのブースに来てください!!
待ってまーす*(^o^)/*

投稿日時:2014-04-05 23:02:00
カテゴリ:雑記
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西表島探勝記

西表島の朝。しだいに見えてくる山際は扁平で、どの山も台形状をしている。その下の、漆黒の闇に包まれていたあたりが鮮やかになるとき、この山の豊かさに驚かされることになった。本州のそれよりいくぶん遅い、亜熱帯の島の日の出である。
nakamagawa
(仲間川マングローブ林の夜明け。この日は朝日が見られなかった)


☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆


格安航空Peachが新石垣空港に就航するようになってから、この日本の果ての島は貧乏旅行者にとってアプローチが容易になった。西表島が属する八重山諸島は、石垣島、竹富島、小浜島、黒島、波照間島、西表島などから構成され、石垣島を主島とする。石垣島から西表島大原港までは船で1時間弱。隆起サンゴ礁で形成されたのっぺりとした島々の中にあって、沖縄県最高峰於茂登岳をいただく石垣島と対置するように、ひときわ宏壮な姿で、その島は現れる。

このブログの読者の中には、ワンダー・フォーゲル部を考えてくれている阪大の新1年生も多いだろうから、若干説明を加えておくと、「ワンダー・フォーゲル」とは、ドイツ語で「渡り鳥」を意味するそうだ。筆者は夏合宿は北海道・大雪山へ、秋合宿では列島の背骨のような信州の連嶺をたどった。日本中を股にかけて、東へ西へ美しい風景を求めて歩くのだから、「渡り鳥」もむべなるかな、である。交通費や食費等の費用として数万円を要するけれども、できる限りの貧乏旅行をするし、テントを担いでみんなで歩くのだから、パック旅行から比べると遥かに安く、また内容の濃い旅となって、ほとんど学生時代にしかできないような、充実した営みを体感できる。


☆☆☆ ☆☆☆


今回の合宿では、大学の長い春休みを使って、西表島の一周、それから縦断に成功した。大原港を出て、バスと船とを乗り継いで、舟浮と言う集落まではすぐに到れるのだが、そこからがワンゲル魂の見せどころ。西表島の南岸は古来道が通じておらず、大原港まで「一周」を果たすには、ごつごつした岩と、山と、裾礁(リーフ)と呼ばれる浅瀬を歩くことになる。3日間の行程、その間は静寂の砂浜でテントを広げることになるが、こんな贅沢な時間は無いと思った。これを達成するには、もちろん相応のトレーニングは必要だが、決して息が上がるようなことはない。行程は綿密に計画されるが、それ以上急くことはない。歩く旅はどこまでも心穏やかだ。夜には蛍が見られることもあった。夜の寝る前は多少の雑談。こういう場合、近況報告、秘めたる悩み、或いはスケベエな話、それらが話題を支配するのであって、これは古今変わらぬような気がする。朝再び太陽が昇りだすころ、われわれは出発の準備を整え、再び歩き出す。
kuiragawakako
(クイラ川の河口をじゃぶじゃぶ。泥にはまって、靴が脱げた)

西表島は、エコ・ツーリズム運動が早くから行われた島として知られており、島民たちを中心に、さまざまな運動が行われている。エコ・ツーリズム産業の盛況に比べて、エコ・ツーリストは、日本においてあまりに育っていないと言われる。われわれも、日々「訪問者」との自覚を持っていなければならない。そういうことを肝に銘じつつ、河の中流の停泊場で他の観光客と別れ、舟から降りた一行は、宏大な浦内川水系の密林に潜り込んだ。沖縄県第2の面積を誇る西表の森は深く、つるつるした岩肌やちくちくする木々が行く手を阻むが、たまたま川の水量は少なく、ついに幻の滝「マヤグスクの滝」を目のあたりにした。遠くから全景を得たり、滝壺まで接近したり。人間の小ささと対照的に、水の動きは壮大だ。上流から流れてきて、段々になった石の上を屏風の如くになって滑らかに落ち、さらに海を目指して流れていく。
urauchigawazyoryu
(道中の小川にて。動植物に見慣れないものも多い)


☆☆☆ ☆☆☆


西表島の魅力はまだまだ語りつくせない。縦断が成功して、打ち上げを終えても、まだ旅を終える気持になれなかった筆者は、竹富島や鳩間島の集落も訪ねたし、西表島も再訪した。たかだか2週間の合宿で、西表島を知った、学んだと言うのは、或いはおこがましいことであろう。ただ、この島でのワンダー・フォーゲルの実践を通じて、この島で感じたさまざまな風景、音、においは、われわれを少し、エコ・ツーリストとして成長させてくれたにちがいない。

ワンダー・フォーゲルの実践は、一つの到達点を目指す先鋭的な登山や、或いは厳しい気候中の過酷な探検を好まない「軟弱な」もの。だけれど、日本中至るところに、自転車に乗ったりもして、さまざまなアプローチで飛び込んでいくことができる。その一端は、この記事でも紹介することができたのではないかと思う。是非部室までお越しください、待ってます!


☆☆☆ ☆☆☆


hatomazhimayori mita iriomotezhima
(鳩間島から眺めた西表島。やっぱり扁平な島だ)

pinaisara
(ピナイサーラ。マヤグスクの滝とはちがった魅力がある)

sonai no kominka
(西表島の旧村にて。)

komi no hozyo
(さよなら西表島。)


(写真・文=新2回生 越智 勇介)